【書評・紹介】『転生したら剣でした 2』 棚架ユウ
異世界に転生したら剣だった
ダンジョン攻略に勤しむ異世界冒険ファンタジー第2巻!
※既刊のネタバレを含みます!
第1巻はこちら。
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| 感動度 | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
| 他のメディア展開 | コミック、テレビアニメ |
あらすじ
天空に浮かぶ不死者のダンジョンへ挑め!
MICRO MAGAZINE
ゴブリンが溢れるダンジョンを攻略したフランと師匠。 だがフランの幼い容姿から、ギルド内でその功績に疑問の声が上がっていた。 事態を重く見たギルドマスターは二人に高難易度の依頼を持ちかける。 周りの声を気にしない二人は、出された依頼に乗り気になれなかったが、追加で出された報酬に釣られ、依頼を引き受けてしまう。 目的地のダンジョンに、危険な罠が仕掛けられている事も知らず……。 ※本作品は電子書籍配信用に再編集しております。
受賞歴
第4回ネット小説大賞 受賞
書評
転生したら剣でした。第2巻です。
師匠とフランの出会い。
そしてゴブリン狩りを描いた第1巻。
2巻の舞台はまた別のダンジョンとなります。
基本的には前後編の二編構成?
前半はと後半で別のダンジョンで物語が展開されていきます。
ちなみに、テレビアニメ化されたのはこの2巻の前半までです。
基本的にはアクションメインで1巻と流れはそう変わりません。
しかし、もちろん違う点も多々あります。
例えば、フランの一族である黒猫族の過去。
その因縁が示唆されたり。
恐らくメインキャラとなるであろう新しい仲間が増えたり。
同じ出版社のどこかの作品で見たような描写があったり。
師匠の転生の話が少しだけ明かされたり。
この世界の理に関わるであろう話があったり。
などなど。
ただやっぱり描かれないのが、本作の軸となるストーリーの行動原理。
なぜ、フランは強くなりたいのか。
なぜ、フランは進化を目指すのか。
確かに1巻でちょろっと描かれはしました。
・進化を果たすと獣人内で尊敬され、敬われる
・黒猫族から進化した者はいない
・両親は進化を目指し冒険をしていたが、志半ばで……
・その両親の遺志を継ぎたい
でも、地の文でこれを説明されただけ。
そういう設定として飲み込めということなのかもしれませんが、納得感がありません。
この2巻でも、黒猫族とはという話が少しだけ出てきますが、そこも同じ。
こういう設定があると地の文で描かれるだけ。
少しでいいから、フランの過去の描写が欲しかったと思うのは私だけでしょうか?
両親が志半ばで倒れるところ。
それこそ遺言があっても良いかもしれない。
そこから奴隷となって、散々な目にあって、それでも諦めなかったところ。
そうした描写があれば、もっともっとフランに感情移入できたと思うんです。
それがないから、どこか他人事。
可愛いキャラがなんか頑張ってるなあ、というキャラ読みで終わってしまう。
残念です。
その一方で、この2巻では本作のもう一つの軸となるであろうストーリーが強く描かれていました。
つまりは、師匠とは何者(何物?)なのか。
誰の手によって作られ、なぜ転生したのか。
そうした主人公に関する謎、ひいてはこの世界の謎に迫る。
いわば謎解き、ミステリー的な楽しみも増えてきました。
こちらはまだ「自分は何者か」という哲学的な問いにも繋がるので、物語として楽しめそうです。
とかまあ色々と批判的に書きはしましたが、決してつまらない作品ではありません。
面白い作品です。
フラン可愛いです。
そして2巻に限って言えば、後半にかなり心を動かされる描写が多数あります。
そうした点もとても魅力的です。
転生したら剣でした、第2巻。
是非お読みください!
全巻セット
単行本
電子書籍
dorasyo329
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