【書評・紹介】『転生したら剣でした 7』 棚架ユウ

2023年5月30日小説,異世界もの,異世界転生(小説),動物ファンタジー,ハイファンタジー,ネット小説大賞,バトル・アクション,ファンタジー,冒険小説,ライトノベルテレビアニメ,小説家になろう,棚架ユウ,るろお

今度は獣人国への旅路
進化したフランは最早敵なし?

著者:棚架ユウ
イラスト:るろお

※既刊のネタバレを含みます!
第1巻はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
テンポの良さ
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、テレビアニメ
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あらすじ

猫耳少女と共に剣としてその銘を異世界に刻み込め!ネット小説大賞受賞の無機物転生ファンタジー!
獣王から話を聞き、獣人国へと向かう事に決めた師匠とフランは、 獣人国直轄の船に護衛として乗り込むことになった。 大海原で遭遇する海賊や魔獣に加え、水竜艦との戦闘で二人は シードランで出会った友人との再会を期待して航海を続ける。 期待とは裏腹に、海の厄介者との再会が待っているとも知らず――。

MICRO MAGAZINE

受賞歴

第4回ネット小説大賞 受賞

書評

転生したら剣でした。第7巻です。

武闘大会が描かれた第6巻。
結果は3位でした。
そして呆気なく進化を果たしたフラン。

7巻は獣人国への旅路です。
と言っても、なんかどこかで見た流れ?

そんな7巻で判然としないのは、二人の旅の目的。
いや、獣人国へ向かう目的ははっきりとしています。

・師匠が何者であるか知るため、獣人国の神級鍛冶師に会う(混沌の女神の示唆)
・黒猫族に先達、キアラに会う(ギルドからの指名依頼)

ですが、二人が旅を続ける理由には一体何なのか。
進化をするという目的は既に果たしました。

6巻では一応、黒猫族進化の条件を広めるという話もありましたが、如何せん納得感がない。

いや、恐らく目的はそこなのでしょう。

黒猫族の地位向上。
その為に、進化したフランの存在を知らしめる。
そして、黒猫族に進化の条件を広める。

納得感がないだけで。
いまいち共感できないだけで。

もっと、心を揺さぶるような黒猫族の描写があれば。
奴隷とは一体どのようなものなのかという描写があれば。
そうすれば、読んでいる側にも、黒猫族を是が非でも救わなければならない。
地位を向上させなければならない。
そうした切迫感、共感が生まれると思うのです。

しかし、本作であったのはフランの過去が少し示唆される程度。
本来大きな意味を持つであろう両親の死の描写すら満足にありません。
だから私は共感ができないのです。

まあいずれにせよ、旅は続くのです。
またしても船旅が。

あとはもうワンパターンです。
海を船で進む。
強い敵に遭遇する。
倒す。

少なくとも、もう一度読み返したいと思うほどの面白さは無いです。
伏線っぽいものもそうそうないですし。

新キャラ、ゲストキャラにしても魅力がない。
というか、魅力があるほど触れられていない。

というか、7巻って必要なのでしょうか。
事象と結果だけ知れればいい気がします。

6巻と同じく、アクションとフランの可愛さを楽しむだけの巻だと思います。
そんな7巻です。

全巻セット

単行本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。