【書評・紹介】『陰寄り男女はなかなか進めない』 310

NL(HL、異性愛),漫画,恋のライバルなんて必要ない! 二人の関係性だけで描かれ敗者が存在しない恋の物語,青年漫画,読み切り・短編漫画,大人(恋愛),もしかしたら今どこかで本当に紡がれているかもしれない恋の物語,恋愛漫画

『アラサーだけど、初恋です。』の310先生作。
陰キャな二人の恋路を描いた恋愛漫画!

著者:310

ストーリー
キャラクター
ニヤニヤ度
独自性
電子書籍 有り
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あらすじ

性質が陰寄りな男女のお話です。

陰寄り男女はなかなか進めない (全3巻) Kindle版 (amazon.co.jp)

書評

『アラサーだけど、初恋です。』で知られる310先生の短編漫画です。

性質が陰寄り。
率直に言えば、陰キャな男女の物語。

野中くん。
会社員。普段は陽に擬態している。
できれば他人と関わりたくない。
家に籠ってゲーム実況をずっと見ていたい。
その時間を削ってまで彼女は欲しくないという思考の持ち主。

八凪さん。
人付き合いが苦手。
美容院にも行きたくなくて、自分で髪を切っている。
野中くんがタイプで、曰く「クソ陰キャが一世一代の勇気出してみたんです」。

八凪さんが野中くんに告白するところから物語は始まります。

と、言っても、野中くんは上記の理由を述べて断ります。
普通ならそこで終わる話。

しかし、実は八凪さんも陰キャ。
告白云々そっちのけで野中くんに共感してしまう。

人付き合いが苦手。
陰で生きていたい。

そんな二人がすれ違いながらも、同じ会社の同僚、そして陰キャの同士として距離を縮めていく。
そんな感じのお話になるのでしょうか?

本作のオススメポイントはなんといっても

陰キャの思考

共感しかありません。
二人の言っていることがよくわかる。
わかりみが深い。

でも、人付き合いが苦手というのと、人が嫌いというのは別だと思うんです。
大切なのは、一緒にいても気疲れしない関係。

陰キャ故に、良くない方に良くない方に考えて、なかなか進まないけれど、そんなところにすら共感を抱く。
陰キャあるあるを詰め込んだ恋愛漫画とでも言えば良いのでしょうか。

違うのは、この二人には同士がいて、世の多くの陰キャにはいない点くらい?

人付き合いが下手。
笑顔が下手。
そんな陰キャな二人が愛おしくてたまらない。

陰寄りな男女の恋路を描いた物語。
是非お読みください!

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。