【書評・紹介】『イヤな イヤな イヤな奴』 藤子・F・不二雄

2023年8月6日漫画,青年漫画,読み切り・短編漫画,SF漫画テレビドラマ,藤子・F・不二雄

閉鎖環境下における人間の醜さを描いた、藤子・F・不二雄によるSF短編!

著者:藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄)

ストーリー
キャラクター
読後感
電子書籍 有り
他のメディア展開 テレビドラマ
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あらすじ

地球に向け油を輸送中の宇宙タンカー。
乗員は6人のみ。長期間の航海。
閉鎖環境下、乗員同士の不満もたまり、仲間割れ寸前。
仲間割れ、乱闘、殺し合い。
彼らは果たして無事に地球へとたどり着くことができるのか?

書評

藤子・F・不二雄先生のSF短編の一作。
『イヤな イヤな イヤな奴』です。

皆さんは、閉鎖環境下で長期間同じ人と過ごしたことがあるでしょうか?
タンカーや遠洋漁船、潜水艦の乗組員。
南極や硫黄島、南鳥島の常駐員でもない限り、そのような経験はないと思います。

家族でもない人間と長期間顔を合わせながらの生活。

本作は宇宙船のタンカーが舞台。
もちろん個室はあります。
プライベートな時間は確保されています。

しかし、長期間そういう環境にいると不満が募っていくもの。
遂には暴力沙汰寸前まで。

宇宙人からの攻撃や予期せぬ事故が起こるわけではありません。
ただ、乗組員達が揉めるだけ。

この点において、SFでありながらもとても現実的な作品に思えます。

そして、他の藤子・F・不二雄SF短編の例に漏れず。
本作もそのオチが秀逸です。

初見でこの結末を予見できる人はいないでしょう。

人間という生物の生態を見事に描写したSF短編。
是非お読みください!

単行本

以下、短編の一つとして収録。

電子書籍

以下、短編の一つとして収録。

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。