【書評・紹介】『日和ちゃんのお願いは絶対3』 岬鷺宮
世界の崩壊に挑む少女とその恋人の少年
物語は大きく動き始める
日和ちゃんシリーズ 衝撃の第3巻
※1巻、2巻のネタバレを含みます。
1巻はこちら、2巻はこちら、コミック版はこちら
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| 結末が気になる度 | |
| 落差が大きい度 | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
| 他のメディア展開 | コミック |
あらすじ
「わたし、〈天命評議会〉……辞める」
誰にも逆らえない「お願い」の力で世界を変えてきた日和。せいいっぱい世界を良くしてきた、はずだった。でも――
〈天命評議会〉の活動のなか、日に日に心を擦り減らす日和を見かねた深春は、彼女を〈天命評議会〉から抜けさせる。
しかしそれは、世界の情勢を狂わせ、二人の関係にも大きな亀裂をもたらしていく。少しずつ、しかし確実に壊れていく日常、見慣れた風景。そして――深春は見なくて済んでいた崩壊を、ついにその目にする。
「好きと言ってもらえて、大切にしてもらえて、とてもうれしかった――。元気でね、深春くん」
これは壊れたままのセカイで、それでも普通の彼氏彼女になりたかった二人の、もしかして、最後の恋物語。
日和ちゃんのお願いは絶対3 | 日和ちゃんのお願いは絶対 | 書籍情報 | 電撃文庫・電撃の新文芸公式サイト (dengekibunko.jp)
書評
日和ちゃんシリーズ、3巻です。物語は大きく動き始めます。
もし自分に他の人の命を救う力があるとしたら、人はどうするでしょうか。
恐らく、多くの人は労力を厭わず人を救うと思います。
では、それが2人だったら?3人だったら?10人だったら?100人、1000人、1万人、1億人…。
あるいは、それが自分の精神を著しくすり減らす行為だとしたら…。
もしくは、それが誰かの命を奪うことで救える命だったとしたら…。
あらすじの通り、日和は天命評議会を抜けます。深春と普通の彼氏彼女となり、友達も増え、どこにでもいる普通の女子高生になります。
しかし、世界は崩壊を続けます。身の回りの日常も徐々に、しかし目に見え体感できるほどには。
自分にはこの世界をどうにかできるかもしれない力がある。
そうした時、人はどのような選択をするのでしょうか。
3巻目にして
セカイ系
世界の崩壊が宿命づけられた作品の本性が姿を現します。
1、2巻は序章でしかなかったのだと読者は気づかされます。
崩壊していくセカイの中で育まれてきた二人の恋はどこへ向かうのか。
物語が大きく動く3巻。
是非お読みください。
日和ちゃんシリーズ
1巻はこちら、2巻はこちら、コミック版はこちら
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