【書評・紹介】『盾の勇者の成り上がり 2』 アネコユサギ

2022年6月17日小説,NL(HL、異性愛),異世界もの,ダークファンタジー,異世界転移(小説),動物ファンタジー,ハイファンタジー,大人(恋愛),短編小説,バトル・アクション,ファンタジー,復讐劇,冒険小説,ライトノベル,恋愛小説小説家になろう,弥南せいら,アネコユサギ,テレビアニメ

仲間に裏切られ全てを失った勇者と新たな仲間の成長を描いた第二巻

盾の勇者の成り上がり2巻の表紙

著者:アネコユサギ
イラスト:弥南せいら

1巻のネタバレを含みます!
1巻はこちら。

シリーズの紹介はこちら!

ストーリー
描写
キャラクター
温かさ
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、テレビアニメ、舞台、オーディオブック、ゲーム
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あらすじ

異世界リベンジファンタジー、早くも第二弾!

盾の勇者として召喚された尚文。謎の災害《波》から村人たちを助けても、国王には蔑(ないがし)ろにされたままだった。

また俺だけが馬鹿にされるのか……!? 世界はまだまだ敵であるらしい。
そんな尚文がある日「たまごガチャ」と呼ばれるモンスターくじを引く。どこにでもいるような鳥型の魔物フィロリアルを引き当てて、「フィーロ」と名付けたはいいが、どんどんと成長していき――なんと、羽の生えた少女になってしまった!?
亜人の娘ラフタリアに、「ご主人さま!」と妙になつく天使のような少女フィーロ。彼女たちと共に尚文が始めたのは、なんと「行商」だった!!
異世界リベンジファンタジー第二弾、ここに始まる!

「盾の勇者の成り上がり 2」 [MFブックス] – KADOKAWA

書評

異世界転移系ライトノベルの第二巻です。
そして前巻同様、本書には短編小説のカテゴリーを付けましたが、これは本書の大部分を占める本編に加えて番外編『あの人への贈り物』が収録されているためです。この番外編の書評も後半で述べます。
また、前巻とは異なり動物ファンタジーのカテゴリーを付けましたが、これは動物のような魔物が登場するためです。まあ途中で動物??ってなるかもですが、その点はご了承ください。。。

本編

第一巻と雰囲気が打って変わってダークファンタジー感、ストーリーの重苦しさがかなり和らぎます。
原因としては他の勇者や王、王女の出番が少ないことや盾の勇者の理解者が増えたことが挙げられますが、一番はやはり、王都を離れ行商の旅を始めたことです。
ストーリーとしては行商の傍ら様々なクエストを達成していく典型的なのんびりとした展開が続きます。

しかし、そんな旅にもやはり危険があるわけで…。
一巻が起承転結の起とするならば、二巻はその起の続き。これからの物語に深く関わるであろう要素が満を持して登場します。

そして忘れてはならないこの二巻のもう一つの魅力。
新キャラ・フィーロの登場です!
尚文にとってラフタリアに次ぐ二人目の仲間。
人に変身できる鳥型の魔物フィロリアル。表紙の可愛い金髪碧眼の少女のことです!
見た目からしてもう可愛いですが、その性格や言葉遣いもとっても可愛い…。美少女…。天使…。
一巻でその魅力が際立っていたラフタリア危うしです。

尚文、ラフタリア、フィーロによる三角関係?と行商の旅。
そして前巻のエピローグを経た上での尚文とラフタリア。特に尚文の心境の変化。
これらが本書の魅力です。

ただ、前巻と比べると如何せん面白さというかは薄れます。
強大な敵と戦ったりもしますが、やはり主たる要素は行商とレベリング(地道な強化)。
今後の展開上必要なストーリーではあるが、やや間延び感が否めない。
閑話休題とはいかないまでも、前巻の重厚感のあるストーリーのような展開を期待しすぎず、一巻を経て明らかに変わった尚文とラフタリアの関係性とそこに加わるフィーロの可愛さに注目して読むのが吉です。

あの人への贈り物

ラフタリアが主人公の短編小説。ラフタリアの視点で語られます。
そのため地の文は敬体(ですます調)。
私自身、地の文が敬体の小説は読むことを苦痛に感じるくらいには極めて苦手なのですが、そんな私でも最期まで読めるくらいには短いので、苦手な方も問題ありません。
ジャンルとしては恋愛小説?
ラフタリアの尚文への想いとフィーロとのライバル関係?が描かれます。

総評

本編の部分でも書きましたが、やはり一巻と比べると戦いの下準備、どうしても格落ち感が否めません。
しかしこれも物語が進む上で必要なこと。
レベリングせずにラスボスに行けるのは廃課金ユーザーだけです。
(前巻と比べれば)ある種平和的な三人の旅路を穏やかに見守りましょう。

テレビアニメ化もされた、小説家になろう発の人気作
仲間に裏切られ全てを失った勇者と新たな仲間の成長を描いた第二巻
是非お読みください!

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。