斉藤洋による歴史ファンタジー『白狐魔記』シリーズの魅力に迫ると共に最新8巻の発売日を徹底予想!

2022年8月19日小説,動物ファンタジー,ローファンタジー,和風ファンタジー,時代小説,児童文学,児童書,シリーズもの,動物文学,ファンタジー,特集斉藤洋,高畠純

作者:斉藤洋
画家:高畠純
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『白狐魔記』シリーズのあらすじ

人間はなぜ殺しあうのか。源義経、北条時宗、楠木正成、織田信長…。不老不死の術を習得した仙人きつね・白狐魔丸は、その答えを探して歴史上の人物との出会いをかさねます。タイムファンタジーの形をとりながら、日本史の面白さにせまる人気シリーズ。

斉藤洋の歴史ファンタジー 白狐魔記(全7巻) | 偕成社 | 児童書出版社 (kaiseisha.co.jp)

『白狐魔記』シリーズの概要と書評

※シリーズを通した評価であり、各巻の評価にはバラつきがあります。

ストーリー
描写
キャラクター
平易さ
独自性
巻数 7巻(2019年時点)
電子書籍 有り
他のメディア展開 オーディオドラマ

児童文学らしく平易な文章、わかりやすい展開でありながら、きつねの目から見た日本の歴史という斬新な切り口で紡がれた物語。
一巻完結でありながらも巻をまたいだ展開もあり、シリーズものとしても楽しめます。
キャラクターに関しても歴史上の人物、オリジナルキャラクター問わず1巻当たりの登場人物を絞ることで各キャラクターを深く掘り下げられ、物語の奥深さが増しています。
総じてよくまとまっており、比較的完成された作品であると断言できます!
日本の歴史を初めて学ぶ時代小説としても、歴史を知った上で読む動物文学としてもとても面白い作品です。

各巻の紹介

※ややネタバレを含みます。

源平の風

時は平安時代~鎌倉時代(1183年、1185年説を取った場合)の
1183年~1185年。
主要登場人物は佐藤忠信と源義経。
題材は源義経の逃避行。
白狐魔丸と仙人が初めて出会う始まりの巻。

蒙古の波

時は鎌倉時代の
1271年~1281年。
主要登場人物は竹崎季長。
他、歴史上の人物として
日蓮、四条金吾、北条時宗、北条時輔。
オリジナルキャラクターとして
市谷小平太、雅姫、ブルテ・チョノ。
題材は元寇(文永の役・弘安の役)。
雅姫が初登場する巻にして、1巻から続く物語。

洛中の火

時は鎌倉時代〜南北朝時代の
1332年~1336年。
主要登場人物は楠木正成、オリジナルキャラクターの大和十蔵。
他、北条仲時、大塔宮護良親王、村上義光、村上義隆。
題材は元弘の乱、建武の乱。
雅姫の復讐を描いた物語。

戦国の雲

時は室町時代~安土桃山時代(戦国時代、織豊時代)の
1573年~1582年。
主要登場人物はオリジナルキャラクターの不動丸と織田信長。
題材は長島一向一揆。
信長の天下布武と不動丸の復讐を描いた物語。

天草の霧

時は江戸時代、寛永の頃の
1637年~1638年。
主要登場人物はオリジナルキャラクターの南蛮堂煙之丞と天草四郎。
他、板倉重昌など。仙人様の久々の登場。
題材はタイトルのまま島原・天草一揆。
島原・天草一揆を事細かに描く第5巻。

元禄の雪

時は江戸時代、元禄の頃の
1701年~1748年。
主要登場人物は清水義久(清水一学)と大高源五。
他、吉良上野介、浅野内匠頭、大石内蔵助など。南蛮堂煙之丞も再登場。
題材は赤穂事件(忠臣蔵)。
赤穂事件を双方の立場から描いた第6巻。

天保の虹

時は江戸時代、天保の頃の
1833年~1839年。
主要登場人物は鼠小僧。
他、葛飾北斎、大塩平八郎。
題材は大塩平八郎の乱。というよりも江戸の日常のあれこれ。
戦いよりも文化に目を向けた第7巻。

最新第8巻の発売日は?

そもそも8巻は発売される?

これは間違いなく発売されると思います。
理由としては7巻で張られた伏線。
・白狐魔丸が大鷲になり飛ぶ稽古をしている様子が描かれたこと
・最後にモリソン号事件が語られアメリカの存在が示唆されたこと
特に前者の飛ぶ稽古に関しては魂憑依の時と似ています。
魂憑依は3巻でその存在が語られ、4巻で不動丸を救う切り札となりました。
飛ぶ稽古はこれと同じパターンであり、間違いなく8巻に関係のある事柄だと思います。
よって『白狐魔記』はまだまだ続くと思います。

発売日予想

その上で次に既刊の発売日をまとめてみます。

発売日
1巻 源平の風 1996年2月
2巻 蒙古の波 1998年6月
3巻 洛中の火 2000年6月
4巻 戦国の雲 2006年7月
5巻 天草の霧 2010年2月
6巻 元禄の雪 2012年11月
7巻 天保の虹 2019年12月

2年間隔が主ですが、7巻が出るまでには7年かかったことがわかります。
これは7巻の内容が既刊よりも歴史部分が少なく、創作部分が多いことも影響していると思われますが、一番の理由は著者である斉藤洋先生の忙しさにあるのではないかと。
例えば6巻の発売から7巻が発売されるまでの7年間に100冊以上の本が出版されています。
平均すると月1冊以上のペース。
またこの間、2016年には『ルドルフとイッパイアッテナ』のアニメ映画も公開されており、多忙を極めていたことが7年かかった主たる理由であると思われます。

では、肝心の8巻の発売はいつになるのか。
歴史の面から考えると、恐らく8巻の題材は「ペリー来航」、「桜田門外の変」。もしくは一気に「戊辰戦争」、「明治維新」まで進むものと思われます。
この頃の歴史は濃密ですから、執筆の難しさで言うと7巻よりは難しくないのではないかと(濃密すぎる分、事件の取捨選択が難しいというのはあると思いますが)。

よって最短ペースである2年よりは長く、最長であった7年よりは短い
2021年11月~2026年12月までの5年の間。
具体的には、幕末と同じくらい濃密な戦国時代を描いた4巻の発売日を参考に
2025年12月と予想します!

あくまで素人の予想ではありますが、『白狐魔記』シリーズを読み返しながら気長に8巻を待ちましょう!
今日はこの辺で。Auf Wiedersehen!

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。