【書評・紹介】『幼女戦記 5 Abyssus abyssum invocat』 カルロ・ゼン

2022年5月23日小説,ダークファンタジー,異世界もの,異世界転生(小説),SF小説,戦記小説,バトル・アクション,ファンタジー,ライトノベルアニメ映画,テレビアニメ,カルロ・ゼン,篠月しのぶ

サラマンダー戦闘団始動
同志よ、幼女という言葉に騙されることなかれ

幼女戦記5巻の表紙

著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ

シリーズ既刊のネタバレを含みます!
第1巻はこちら。

シリーズの紹介はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
続きが気になる度
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、テレビアニメ、アニメ映画、オーディオブック
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あらすじ

地獄は地獄をよぶ
金髪、碧眼の愛くるしい外見ながら
『悪魔』と忌避される
帝国軍のターニャ・フォン・デグレチャフ魔導中佐。
冬までのタイムリミットを約二ヶ月と見積もった
帝国軍参謀本部は積極的な攻勢か、越冬を見通した戦線再構築かで割れていた。
激論の末に導き出された結論は、攻勢に必要な物資集積の合間での『実態調査』。
実行部隊として、ターニャ率いるサラマンダー戦闘団は白羽の矢を立てられる。
進むべきか、踏みとどまるべきか?
逡巡する暇はない。
地獄が地獄を呼び、止めどなく激化してゆく戦争。
誰もが、守るべきものを心に抱き戦場に向かうのだ。
すべては「祖国」のために。

「幼女戦記 5 Abyssus abyssum invocat」 カルロ・ゼン[新文芸] – KADOKAWA

受賞歴

BOOK☆WALKER大賞2017 大賞

書評

存在Xによって異世界に転生させられ幼女となったサラリーマンの戦いを描くライトノベルの第5巻です。

連邦との開戦、からの首都襲撃、そしてメアリーとの初めての接敵。
そして終盤にて新たにサラマンダー戦闘団の編成を命じられた第4巻。
第5巻はそのサラマンダー戦闘団の戦いが主に描かれます。

さて、第5巻。
この巻を一言で表すとすれば、それはターニャがミスをいくつか犯す巻です。
いや、正確に言えばミスではないのかもしれません。
しかし、ターニャ本人はそれを過ちであると認めます。

そしてそのミスと関連して、みんな大好き、紅一点、セレブリャコーフ中尉が大大大大大活躍です!
いや、女性のキャラは他にもいますよ?
でも、ターニャはもうあれですし。
メアリーはこの5巻のカラー口絵で「あぁ……」ってなってしまいます(こういう子が好きな人も大勢おられるとは思いますが)。
そして5巻からは女性の新キャラ、リリーヤ・イヴァノヴァ・タネーチカ中尉が登場するのですが、まあこちらも……。
連邦の政治将校という時点でお察しください。。。

だからこそセレブリャコーフ中尉は、ヴィーシャはオアシスなんです!癒しなんです!
5巻のカラー口絵のヴィーシャは必見です。
篠月しのぶ先生の描くヴィーシャがとっても可愛いです。

そしてイラスト繋がりで表紙絵についても。

幼女戦記5巻の表紙

既刊とは違い、真剣な表情で歯を食い縛るターニャ。
その手の先にあるのは銃と軍用ヘルメット。
これが何を意味するのか。
個人的には、今まで徹底した合理主義者として描かれてきたターニャに初めて心から感情移入できた。そんな場面を描いたイラストです。
この表紙絵の部分がこの5巻最大の見所です。

そして肝心のサラマンダー戦闘団。
新たな編成ということで新キャラが多数登場します。
セレブリャコーフ中尉、ヴァイス少佐、グランツ中尉らに次ぐ新たな部下という名の肉壁。
今まで魔導大隊の戦いが主でしたが、ここに来て待望の我々がよく知る陸戦がターニャの指揮によって行われます。
これぞ戦記小説です!

そしてもう一つ余談を(興味のない方は読み飛ばしてください)。
ターニャとヴィーシャ。所謂タニャヴィシャについて。
5巻ではターニャがヴィーシャを語るところから、恋愛や結婚といった事柄に言及する場面があります。
もちろん期待するようなことはないのですが、それでもタニャヴィシャ好きには必見だと思います。

さて、5巻の副題は「Abyssus abyssum invocat」。
ラテン語で「地獄は地獄を呼ぶ」というような意味合い。
兵士が畑で取れる国との戦いですから、まさに地獄の連鎖と言っても過言ではないでしょう。

サラマンダー戦闘団の初陣、そしてターニャの過ちが描かれる第5巻。
是非お読みください!

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。