【書評・紹介】『幼女戦記 6 Nil admirari』 カルロ・ゼン

2022年8月19日小説,ダークファンタジー,異世界もの,異世界転生(小説),SF小説,戦記小説,バトル・アクション,ファンタジー,ライトノベルアニメ映画,テレビアニメ,カルロ・ゼン,篠月しのぶ

同盟国であり中立国でもある帝国の友人イルドア王国が表舞台に。
幼女という言葉に騙されることなかれ。

幼女戦記6巻の表紙

著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ

シリーズ既刊のネタバレを含みます!
第1巻はこちら。

シリーズの紹介はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
続きが気になる度
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、テレビアニメ、アニメ映画、オーディオブック
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あらすじ

幼女の皮をかぶった化け物
生存とは、いつだって闘争だ。
帝国軍、ターニャ・フォン・デグレチャフ中佐は
極寒の東部戦線において文字通りに原初的な事実を『痛感』していた。
精緻な暴力装置とて、凍てつき、動くことすら、骨を折る季節。
なればこそ、冬には策動の花が咲く。
矛盾する利害、数多の駆け引きが誰にも制御しえぬ混迷の渦を産み落とす。
誰もが嘆く。こんなはずではなかった、と。
さぁ、覚悟を決めよう。
何事も、もはや、驚くには値しない。

「幼女戦記 6 Nil admirari」 カルロ・ゼン[新文芸] – KADOKAWA

受賞歴

BOOK☆WALKER大賞2017 大賞

書評

存在Xによって異世界に転生させられ幼女となったサラリーマンの戦いを描くライトノベルの第6巻です。

サラマンダー戦闘団による連邦との戦い、敵の見誤り、北方作戦と初めての大隊戦死者、海の女王の撃沈が描かれた第5巻。
6巻はその続き。サラマンダー戦闘団の戦いと帝国唯一の同盟国であるイルドア王国が描かれます。

さて、第6巻。

幼女戦記6巻の表紙

表紙を見ていただければもうお分かりかと思いますが、
白いです。
主題は連邦戦。
はい。前巻の終わりでも描かれていた通り、冬の到来です。
史実では、カール12世、ナポレオン、ヒトラーに大損害を与えた冬将軍。
帝国、ターニャはこの冬将軍に勝てるのか。
それが本巻の1つの見所です。

そして、前巻で不穏な登場を果たしたタネーチカ中尉。
その本性というかが詳らかに。
そしてそこに"お友達"のメアリーも加わるわけで、ドレイク中佐……。
レルゲン大佐然り、ウーガ中佐然り、ミケル大佐然り。
幼女戦記に登場する佐官にはターニャらを除き同情しかありません。。。

そんな冬の戦いが続く中、今まであまり表に出てきていなかったイルドア王国がその姿を現します。
主要登場人物は2人。
軍政家のガスマン大将とその部下のカランドロ大佐。
帝国の良き友人(同盟国)にして中立国のイルドア。
このイルドアを舞台に外交模様が描かれ始めます。
そのイルドアと向き合う帝国側の人間は読者の同情を誘うあのレルゲン大佐。
作戦屋のはずが何故外交に…?

そんなこんなで帝国、連邦、イルドアと登場人物が増えてきた幼女戦記。
ありがたいことにこの6巻からは目次の次に相関図が載せられています!
これ誰だっけとなっても相関図を見ればすぐに分かるように(尤もどの登場人物も特徴的すぎて忘れることは少ないと思いますが)。

さて、6巻の副題は「Nil admirari」。
ラテン語で「何事にも驚かない」という意味合い。
ではこの何事とは一体何なのか。
7巻に続く事柄だったり?

サラマンダー戦闘団の戦い。
そして同盟国であり中立国でもある帝国の友人イルドア王国が表舞台に。
幼女戦記第6巻。是非お読みください!

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。