【書評・紹介】『幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes』 カルロ・ゼン
春の訪れと共に激しさを増す連邦との戦い。
帝国がこれから歩む道を決定づける分水嶺となる第7巻。
幼女という言葉に騙されることなかれ。

シリーズ既刊のネタバレを含みます!
第1巻はこちら。
シリーズの紹介はこちら。
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| 続きが気になる度 | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
| 他のメディア展開 | コミック、テレビアニメ、アニメ映画、オーディオブック |
あらすじ
東部戦線の不毛な泥濘の上とて砲火は途絶えぬ。
「幼女戦記 7 Ut sementem feceris, ita metes」 カルロ・ゼン[新文芸] – KADOKAWA
第二〇三魔導大隊を中核とするサラマンダー戦闘団もまた、
その狂騒に投げ込まれた歯車の一つ。
よかれ、悪しかれ、蒔いた種は刈り取らねばならない。
戦争当事者ならば、誰が祈らずにはおれようか。
せめて、豊かな勝利の恵みがあれかし、と。
故に誰もが努力し、工夫も惜しまない。
だから、誰もが、蒔いた種の刈り入れを願う。
どこに蒔いたのかも自覚せず、ただ『勝利』を、と。
受賞歴
BOOK☆WALKER大賞2017 大賞
書評
存在Xによって異世界に転生させられ幼女となったサラリーマンの戦いを描くライトノベルの第7巻です。
連邦における冬将軍との戦い、そしてイルドア王国を介した戦争終結へのアプローチが描かれ、連邦の春季攻勢が示唆されて終わった第6巻。
7巻はその続き。
連邦による春季攻勢に伴う撤退戦とその逆襲戦が主に描かれます。
さて、春季攻勢。
前々から指摘されてはいましたが、冬は雪との戦いのように、春は泥との戦いです。
そして兵士が畑で取れる国との戦い。
帝国は撤退戦を余儀なくされます。
しかし、そんな逆境の中で活躍するのがターニャ・デグレチャフ魔導中佐。
拳銃の正しい使い方を皆様に教えてくれます。
そして前巻からの繋がりで気になるといえばイルドア王国。
レルゲン大佐殿の頼みもあって、サラマンダー戦闘団はイルドアからの観戦武官を受け入れることに。
ターニャの戦い方になれてしまった部下と読者の中に観戦武官が加わることで、ああそういえばそうだったというような面白さが感じられます。
そしてメインとなるのが反撃戦。
ルーデルドルフ閣下が乾坤一擲素晴らしい作戦を立案されます。
描写自体は短いですが、間違いなくこの作戦、この戦いが7巻のメインです。
そんな7巻の一番の魅力はギャップ。
序盤、中盤、終盤と、何のとは言いませんがギャップがすごいです。
そして、この世界大戦が一体どこへ向かうのかということを、そのベクトルを決定づける巻でもあります。
一種の分水嶺と言ってもいいかもしれません。
表紙絵では今まで見たことがないターニャの満面の笑みが描かれていますが、この笑みの意味するところとは。
最後に笑っているのは果たしてターニャなのか。
7巻の副題は「Ut sementem feceris, ita metes」。
ラテン語で「蒔いた種は刈り取らねば」というような意味合い。
蒔いた種を刈り取ることができるのは果たして誰になるのか。
春の訪れと共に激しさを増す連邦との戦い。
帝国がこれから歩む道を決定づける分水嶺となる第7巻。
是非お読みください!
なお、アニメイトでは『幼女戦記』の全巻セットを12%ポイント還元で発売中です(2022年4月11日時点)。
税込み13,310円で、1452ポイント獲得。
幼女戦記は1冊1000円ほどですから、実質1冊分お得。
買うなら今です!
単行本
電子書籍
関連作品
dorasyo329
最新記事 by dorasyo329 (全て見る)
- 【書評・紹介】『決断 生体肝移植の軌跡』 中村輝久 - 2023年9月17日
- 【書評・紹介】『休日のガンマン』 藤子・F・不二雄 - 2023年8月13日
- 【書評・紹介】『劇画・オバQ』 藤子・F・不二雄 - 2023年8月6日






















コメント
コメント一覧
まだ、コメントがありません
プライバシーポリシーが適用されます。