【書評・紹介】『幼女戦記 11 Alea iacta est』 カルロ・ゼン
賽は投げられた。
遂に動き出す帝国軍。
その裏には幼女。

シリーズ既刊のネタバレを含みます!
第1巻はこちら。
シリーズの紹介はこちら。
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| 続きが気になる度 | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
| 他のメディア展開 | コミック、テレビアニメ、アニメ映画、オーディオブック |
あらすじ
幼女、暗躍す。
「幼女戦記 11 Alea iacta est」 カルロ・ゼン[新文芸] – KADOKAWA
戦争を続ける愚かさは、誰の目にも明らかである。
講和派としてレルゲンがイルドアに飛び懸命の外交折衝を行うも
失敗した場合の予備計画を巡りルーデルドルフ大将が暗躍。
これ異を唱えた盟友・ゼートゥーア大将は必要の女神に奉仕する。
『障害物は排除されねばならない』と。
義務。
必要。
友情。
何が正しかったのかすら、見えなくなる総力戦。
昨日迄の正義は、今日の不正義。
それでもすべては祖国の未来のために。
書評
存在Xによって異世界に転生させられ幼女となったサラリーマンの戦いを描くライトノベルの第11巻です。
東にゼートゥーア閣下、西にロメール将軍、中央にルーデルドルフ閣下。
そして動き回る幼女と続く戦争。
その裏では「予備計画」。
という内容だった10巻。
11巻はその「予備計画」を巡って遂に話が大きく動く巻です。
そして、既刊とは桁違いに濃密な巻とも言えると思います。
まずは特筆すべき点。
今までも、記者などが戦後から戦前を振り返るといった章がありました。
8巻の第壱章、「とある記者のみる東部戦線」の冒頭などです。
そして本巻も第弐章に「回顧録」というそのままの名前の回顧録が収録されています。
内容は帝国とイルドアのやり取りを振り返るもの。
そして、その筆者は、
レルゲン大佐です。。。
そして回顧録のみに留まらず、本巻の主役はレルゲン大佐であると言わんばかりに、レルゲン大佐の活躍が描かれます。
それこそ、8巻でのゼートゥーア閣下のように。
もちろんゼートゥーア、ルーデルドルフ両閣下もいつも通りに描かれます。
そう、いつも通りに。
唯一違うところがあるとすれば、第壱章からエンジン全開でぶっ飛ばしているところでしょうか。
いや、正確には今までの物語が起と承であり、遂に転、あるいは結に突入したということなのかもしれません。
一つ言えることがあるとすれば、この11巻ほど、7巻での出来事を悔やむ巻はないであろうということ。
今までも個を犠牲にし軍に奉仕する軍人が描かれてきましたが、遂に一線を超える者が現れます。
これが戦争であることを、この時が戦時下であることを思い出させるような11巻です。
とまあかなり重厚で濃密なストーリーが始めから終わりまで続くわけですが、もちろんその中にもオアシスがあるわけで。
この11巻でもヴィーシャが可愛いです。
391ページの挿絵は必見です。
さて、11巻の副題は「Alea iacta est」。
意味はラテン語で「賽は投げられた」。
ご存じの方も多いでしょう。
かのカエサルがルビコン川を超える時に言った言葉です。
もう後戻りすることはできない。遂に一線を超えてしまった。
帝国、そしてターニャの運命や如何に。
幼女戦記11巻、是非お読みください!
なお、アニメイトでは『幼女戦記』の全巻セットを12%ポイント還元で発売中です(2022年4月11日時点)。
税込み13,310円で、1452ポイント獲得。
幼女戦記は1冊1000円ほどですから、実質1冊分お得。
買うなら今です!
単行本
電子書籍
関連作品
dorasyo329
最新記事 by dorasyo329 (全て見る)
- 【書評・紹介】『決断 生体肝移植の軌跡』 中村輝久 - 2023年9月17日
- 【書評・紹介】『休日のガンマン』 藤子・F・不二雄 - 2023年8月13日
- 【書評・紹介】『劇画・オバQ』 藤子・F・不二雄 - 2023年8月6日


























コメント
コメント一覧
まだ、コメントがありません
プライバシーポリシーが適用されます。