【書評・紹介】『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #08』 枯野瑛
ここに描かれるのは誰もが待ちわびたあの光景
最後の戦いまであと少し
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| 温かさ | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
あらすじ
――さあ。目を開きなさい。いずれ訪れる終末と妖精兵たちの物語、最終章へ
パニバルたちが〈十一番目の獣(クロワイヤンス)〉を討ち、38番島は歓喜の騒乱にあった。
「終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#08」 枯野 瑛[角川スニーカー文庫] – KADOKAWA
しかし水面下に隠されていた最後の危機を前に、護翼軍、貴翼帝国、そしてオデットが相対する。
そこで示された“滅びを避けられる手順”は、浮遊大陸群(レグル・エレ)を自分たちの手で破壊するというもので――
「“俺達”はどうやら揃って、そういう無私の聖人ってやつが心底気にいらない性分らしい」
あの二人の代わりにはなれないが。
幽遠から目覚めた青年は夢想する。
継がれた結末の、その先を。
受賞歴
第53回 星雲賞 ノミネート
書評
ネフレン・ルク・インサニア。
クトリの親友。
元妖精兵。
ヴィレムのペット。
そして、身を挺して世界の崩壊を食い止めている、神ではない不滅存在。
7巻、英雄・ティアットがすんでのところで間に合い、パニバルは助かりました。
〈重く留まる十一番目の獣〉も倒しました。
そして、ヴィレムとフェオドールの特徴を併せ持つ、ヴィレムの姿をした何か。
彼とパニバルの剣を通した会話で7巻は終わりました。
8巻はその続き。
彼はなんなのか。明かされます。
そんな8巻のオススメポイントは、
ヴィレム(の姿をした何か)がいる。
アイセアがいる。
ノフトがいる。
ラーントルクがいる。
ティアットがいる。
コロンがいる。
パニバルがいる。
そして、ナイグラートがいる。
クトリも、ネフレンも、ラキシュもいないけれど。
それでも、残されたみんながいる。
8巻のカラー口絵は、誰もが待ちわびたあの温かい光景がue先生の手によって描かれています。
そして、作中でも。。。
しかし、すかもかはそんなに優しい作品ではありません。
〈重く留まる十一番目の獣〉を倒したとはいえ、浮遊大陸群が滅ぶ未来はまだ変わっていない。
ネフレンがその身を挺して時間を稼いでいるという事実は変わらない。
フェオドールの姉。
ナイグラートの先輩。
暗躍者、黒幕。
そして、ネフレンの一部を宿す者。
作中、世界の行く末について一番情報を握っている彼女は、このすかもかで一体何を目指してきたのか。
誰よりも多くを傷つけ、誰よりも多くを裏切る
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #08 225ページより
フェオドールがその命を賭して、自らの望んだ未来に手を伸ばしたように。
インプの兄妹。血は争えない。
獣との戦いはまだ終わらない。
それでも、本当に、本当にほんのすこしだけ、ある種の救いが描かれる。
思い出されるのは、すかすか5巻の最後に描かれた、希望のようなあの光景。
そして、今までもこれからも、読者と主人公を絶望へと突き落とす枯野瑛先生の巧みな描写。
すかもか8巻。
是非お読み下さい!
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dorasyo329
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