【書評・紹介】『イーゲル号航海記 2 針路東、砂漠をこえろ!』 斉藤洋
斉藤洋によるイーゲル号航海記第2弾!
今度の冒険の舞台は砂漠
傑作冒険SF!!
※1巻のネタバレを含みます。
1巻はこちら。
| ストーリー | |
| 描写 | |
| 絵 | |
| キャラクター | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
| 対象年齢 | 小学校高学年~ |
あらすじ
潜水艇イーゲル号が、ふたたび謎の異世界へむかう。たどりついたさきは無人の砂漠のように見えたが―。海洋冒険SF・第二弾!
針路東、砂漠をこえろ! | 偕成社 | 児童書出版社 (kaiseisha.co.jp)
受賞歴
2009年 全国学校図書館協議会・選定図書
2008年 日本図書館協会選定図書
書評
斉藤洋先生による海洋冒険SF『イーゲル号航海記』の第2弾です。
児童書ではありますが、大人でも楽しく読める物語です。
なお、本巻は2巻ですが、序盤でこれまでのあらすじが説明されており、1巻を読んでいなくとも楽しめます。
ただ、本当に楽しむためには1巻を読んでおくことをおすすめします。
1巻でイーゲル号と出会い、巨大な渦を通り、魚人の国へと赴いた主人公・カール。
魚人と鳥の敵対関係に終止符を打ち、自宅へと戻ってきました。
そして、ローゼンベルク博士と再会の約束をした最後。
2巻はその続き。
1巻の冒険から2ヶ月が経過。
カールのまた新たな冒険が描かれる第2巻です。
そして、2巻の舞台はタイトルやあらすじにもある通り「砂漠」。
水中の次は陸上です。
1巻では、魚と鳥が描かれました。
果たして今回はどのような生物と出会うのか?
砂漠と言えばみなさんは何を思い浮かべるでしょう。
ヒントは植物です。
1巻では、鳥が巨大化するという動物学的、進化学的SF要素が描かれましたが、今回もしっかりとしたSFが描かれます。
というかきちんとした生物学です。
そして、みなさん気がついていますか?
表紙に描かれた謎の乗り物。
この2ヶ月間でイーゲル号も色々と進化を遂げています。
1巻めくってすぐのところに描かれていた潜水艦の図面は2巻でも継続。
図面を眺めているだけで楽しくなってきますよね。
そんな第2巻において1番の注目点は、
謎深いキャラクターと言えば?
そう、ハンス・ハンスのことです。
1巻で簡単に偽名と明かしたハンス・ハンス。
他にも先のフランスとの戦争(恐らく一次大戦)に行ったような発言。
手慣れている銃の扱い。
とにかく謎の多い人物ですが、少しずつ少しずつどういった経歴の持ち主なのかが明かされていきます。
ですが、2巻で最も注目すべきキャラクターはハンス・ハンスではありません。
注目すべきなのはやはり主人公。
カール・キリシマ・キルシュ。
ドイツ人の母親と日本人の父親の間に生まれたカール。
母親からはあまり興味を持たれていない模様。
では父親は……?
そもそも本作において、なぜ主人公がドイツ人ではいけなかったのか。
なぜ主人公をわざわざドイツ人と日本人のハーフ(ダブル)にしたのか。
1巻で張られた伏線を回収しつつ、また新たな伏線を張っていくことで、読者はどんどんこの物語の世界へと引き込まれていきます。
イーゲル号航海記第2弾。
カール達が砂漠で見たものとは?
是非お読みください!
単行本
電子書籍
dorasyo329
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