【書評・紹介】『おおかみこどもの雨と雪』 細田守
細田守監督書き下ろし
アニメ映画のノベライズ版
人とおおかみの間に生まれた「おおかみこども」の家族の物語

| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| 感動度 | |
| 独自性 | |
| 温かさ | |
| 美しさ | |
| 電子書籍 | 有り |
| 他のメディア展開 | アニメ映画、コミック |
あらすじ
「サマーウォーズ」の細田守監督の感動作、書き下ろし原作小説!
「おおかみこどもの雨と雪」 細田 守[角川文庫] – KADOKAWA
ある日、大学生の花は”おおかみおとこ”に恋をした。2人は愛しあい、2つの命を授かる。そして彼との悲しい別れ――。1人になった花は2人の子供、雪と雨を田舎で育てることに。細田守初の書下し小説。
書評
細田守監督によるアニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』のノベライズです。
作者は細田守監督自身。
細田守監督が脚本を手掛けたのは本作が初ですし、小説を書くのも本作が初です。
『サマーウォーズ』、『バケモノの子』などで知られる著者。
テーマは毎回の如く「家族」。
本作ももちろん「家族」がテーマです。
特筆すべき点はやはり「おおかみ」。
おおかみと人の間にうまれた存在と人の恋。
そしてその二人の間に生まれた姉弟「おおかみこども」の家族を描いた物語です。
なお、カテゴリにライトノベルをつけているのは「スニーカー文庫」からも出ているからです。
そんな本作の魅力はなんといってもやっぱり
という点。
監督・脚本を担当した細田守氏が書かれているのですから、当然と言えば当然なのですが、
映画を見てから本作を読むと、まるで映画を追体験しているような感覚を味わえます。
アニメ映画によって描写されたあの美しい情景が、今度は文字によって描写されている名作です。
故に、本作の紹介といっても小説の紹介ではなく、実質映画の紹介になります。
本作は四章から構成されています。
その大まかなあらすじは、
一章で花と彼の出会いと別れ
二章で花と周囲の人々
三章で雨と雪の成長
四章で雨と雪の決意と別れ
といった感じでしょうか。
第一章は異種間恋愛とも言えますし、大人になったばかりの学生の初恋といったふうにも感じられます。
おおかみおとこの人の恋路。
その秘密をどうやって知るのか。
そしてそのさきにある出会いと別れ。
あらすじの通り、彼は亡くなります。
生まれたばかりの二人のおおかみこどもと花。
出会いの喜び、別れの悲しさ、生きていこうという決意。
第二章は舞台を田舎に移し、花と周囲の人々の物語に。
おおかみこどもの子育て。
人に知られるわけにはいかず、転じて人とも中々関われない。
自然豊かで人情味あふれる田舎への憧憬が如実に描かれた物語であるとも言えます。
第三章は成長していく雨と雪。
おおかみと人の間にうまれた「おおかみこども」。
おおかみとして生きて行くのか、人間として生きて行くのか。
その選択の日が段々と迫ってくる。
そんな二人のかわいい子供の成長を描く物語です。
そして第四章はその答えを探す物語。
母と子。
おおかみと人。
姉弟はどのような決断を下すのか。
一言で言えば、「憧れ」や「理想」が強く現れ、また感じられる作品であると言えるのではないでしょうか。
豊かな自然、温かい田舎、子を愛する母、成長していく「おおかみこども」etc…..。
この力強く描かれる「憧憬」を心地よく受け取ることができるのであれば、読者にとってこの作品は間違いなく名作になると言えます。
細田守監督書き下ろし小説。
各賞を総なめしたアニメ映画のノベライズ。
是非お読みください!
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