【書評・紹介】『学校でいちばん地味な2人が付き合う話』 てぃーろんたろん

2024年8月5日NL(HL、異性愛),漫画,高校生(青春),青年漫画,高校生(恋愛),もしかしたら今どこかで本当に紡がれているかもしれない恋の物語,青春漫画,恋愛漫画

濃いキャラばかりが集う学校で、地味な二人が織りなすラブコメ!

著者:てぃーろんたろん

ストーリー
キャラクター
ラブコメ度
独自性
電子書籍 有り
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あらすじ

コミュ力、容姿、運動神経、
そしてキャラ至上主義の高校生活…
個性なき者は、群れの外で「背景」になるしかない!?
学校でいちばんの地味男&地味女、
長田定男&伊矢間園子が織りなす、
荒野を恋に染める
ピュア度1000%の僕たちの青春物語。

学校でいちばん地味な2人が付き合う話 ( 1) てぃーろんたろん(著/文) – 日本文芸社 | 版元ドットコム (hanmoto.com)

書評

タイトルそのままのお話。
『学校でいちばん地味な2人が付き合う話』です。

見た目が華やかな者
リーダーシップのある者
博識な者
力の強い者
キャラがある者の所には人が集まり群れができる
多種多様な個性で多種多様な群れコミュニティ
さながら
サバンナだ

学校でいちばん地味な2人が付き合う話 1 9ページより

社会全体、そしてその社会の縮図とも言える「学校」を
まるで「サバンナ」のようだと表現するところから始まる物語。

言われてみれば、言い得て妙です。
学生時代を思い出すと、周囲には様々なキャラがいました。

ゾウやキリン、ライオンやハイエナ、シマウマ、カバなど様々な動物が暮らすサバンナ。
まだ社会に迎合せず、個性の豊かさが残る若者が集う学校は、確かにまるで「サバンナ」のようです。

そんなサバンナの中に入ることになった二人の生徒。
長田おさだ定男さだお伊矢間いやま園子そのこ

どこの群れコミュニティにも属すことのできなかった「地味」な二人。
いわば「ぼっち」な二人。

長田くんの方は処世術というかを心得ていて、いかにサバンナの中で生きていくかがわかっている。
一方、伊矢間さんの方は長田くんのようなサバイバル能力がない。

そんな群れからあぶれてしまった二人が付き合う話。
言ってしまえば、厳しいサバンナの中を二人で生き抜く話です。

もっともそれが、「依存」であるのか「共存」であるのか。
「寄生」であるのか「相利共生」であるのか。
それは読んでのお楽しみ。

そんな本書のオススメポイントは、

見た目じゃない格好良さ

長田くんははっきり言って、イケメンキャラではありません。
見た目が格好良いキャラは他にいます。

だけど、格好良さというのは見た目が全てではありません。
行動から来る格好良さというものもあるのです。

この作品は、長田くんに限らずその行動の格好良さが良いです。
応援したくなる格好良さです。

また、

生き物の描写

もオススメです。

本書の絵は、画力勝負の作品というよりも
メリハリをつけることで、本当に際立たせたいコマを読者に印象付ける。
そんな作品です。

それこそ、表紙の可愛らしい伊矢間さんのように。

一方で、生き物の描写はとてもリアルで写実的。
1巻だけでも
ライオンやコブラ、カブトムシ、アリなど様々な生き物が登場するのですが、
すごくリアルで良いです。

濃いキャラばかりが集う学校で
地味な二人が織りなすラブコメ
是非お読み下さい!

単行本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。