【書評・紹介】『挑戦 常識のブレーキをはずせ』 藤井聡太、山中伸弥
藤井聡太と山中伸弥。
将棋と研究という異分野で活躍する二人の対談本!
| 考えさせられる度 | |
| 電子書籍 | 有り |
あらすじ
藤井聡太、史上初、10代四冠達成!
『挑戦 常識のブレーキをはずせ』(藤井 聡太,山中 伸弥)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)
「iPS細胞という新技術をいかに多くの患者に届けるか」をミッションとする研究者。「数字・記録よりも、自分自身としてどこまでも強くなりたい」と語る棋士。
研究者と棋士。分野は違っていても、過酷な競争の世界で最前線で前人未到の挑戦を続けるふたり。彼らの日常の準備、学び方、メンタルの持ち方、AIとの向き合い方・・・。
日々努力を続けるすべての人へ贈るメッセージ。
書評
iPS細胞の生みの親、山中伸弥。
将棋界でトップを走る棋士、藤井聡太。
その年の差は40歳。
異分野で活躍する年の離れた二人の対談本です。
対談の時期は2021年。
ちょうどコロナ禍真っ只中。
対談の話題というかは、
・新型コロナ
・負けから学ぶ
・メンタル管理
・脳の老化
・AIとの付き合い方
などなど。
特に詰将棋への言及は多かったです。
藤井先生の趣味ですし。
あと気になったというか印象に残ったのは、山中先生の話が多い!
山中先生が話を広げ、そこに藤井先生が細かく合いの手を入れていく。
そんな感じの対談でした。
そんな本書の中で一番印象に残ったのはやはり
将棋では対局中継などでAIの評価値が映されるのが当たり前となってきましたし、プロアマ問わずAIを活用しようとしている人が多くいます。
一方で研究の分野でも、AIにデータの解析をさせたり、本書の出版後にはChatGPTを使って論文を読むなんて取り組みもなされています。
将棋、医学研究という異なる分野で最前線を走る二人はそんなAIとどのように関わっていこうと思っているのか。
AI脅威論なども語られますが、非常に興味深い話が読めました。
AIの話は第5章で語られているのですが、その前段としてiPS細胞とも絡めた脳の老化の話があったのでより色々と考えさせられます。
そんな本書ですが、やっぱりこの二人がこの本に一番込めたかったメッセージというのはタイトルにもある
挑戦 常識のブレーキをはずせ
だったのかなと読み終わって思いました。
iPS細胞はもともと無理だと言われていた初期化の実現。
そして将棋ではAIの登場によって、例えば「居玉は避けよ」といった格言に乗っ取らない戦い方が増えてきた。
そうした常識のブレーキを外した挑戦をしてきた二人とも言えるわけです。
出る杭は打たれるという言葉がありますが、それでも挑戦しなければ始まらない。
その「挑戦」をするためには何が必要なのか。
そうしたことをまた考えさせられる本でもあると思います。
加えて、こぼれ話というか、二人の過去の話も少し会話の途中で出てきます。
ネット将棋で負けて、物を投げて親に怒られた藤井先生。
生徒会選挙で会長ではなく副会長に立候補した山中先生。など。
お二人のファンにとっても興味深い一冊となっているのではないでしょうか。
藤井聡太と山中伸弥。
将棋と研究という異分野で活躍する二人の対談本。
是非お読みください!
単行本
電子書籍
dorasyo329
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