2022年受賞作まとめ
2022年に有名な賞を受賞した作品をまとめました。
一部のジャンルの賞について、及び前年度(2021年)の記事は別に以下の記事にて紹介しています。
そちらも併せてどうぞ。
特別に有名な賞
2022年 ノーベル文学賞
ノーベルの遺言に従ってスウェーデン・アカデミーが主催している文学賞。人物に対して授与される。
アニー・エルノー
(以下、代表作)
芥川賞
芥川龍之介を記念し、芸術性を踏まえた一片の短編あるいは中編作品に与えられる文学賞。
第167回 (2022年上半期)
『おいしいごはんが食べられますように』 高瀬隼子
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
『おいしいごはんが食べられますように』(高瀬 隼子)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
第168回 (2022年下半期)
『この世の喜びよ』 井戸川射子
思い出すことは、世界に出会い直すこと。
『この世の喜びよ』(井戸川 射子)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)
静かな感動を呼ぶ傑作小説集。
娘たちが幼い頃、よく一緒に過ごした近所のショッピングセンター。その喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼びさましていく芥川賞受賞作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。
ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。
『荒地の家族』 佐藤厚志
元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。40歳の植木職人・坂井祐治は、あの災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、止むことのない渇きと痛み。
佐藤厚志 『荒地の家族』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
結果引用:芥川賞受賞者一覧|公益財団法人日本文学振興会 (bunshun.co.jp)
直木賞
直木三十五を記念し、大衆性を押さえた長編小説作品あるいは短編集に与えられる文学賞。
第167回 (2022年上半期)
『夜に星を放つ』 窪美澄
かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。
『夜に星を放つ』窪美澄 | 単行本 – 文藝春秋BOOKS (bunshun.jp)
コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
第168回 (2022年下半期)
『地図と拳』 小川哲
ひとつの都市が現われ、そして消えた。
地図と拳 | 集英社 文芸ステーション (shueisha.co.jp)
日露戦争前夜から第2次大戦まで、満洲の名もなき街へと呼び寄せられ、「燃える土」をめぐり殺戮の半世紀を生きる男たちの運命を描く。
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。
ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。
叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。
地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。
奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。
「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。
日本SF界の新星が放つ歴史×空想巨編!
『しろがねの葉』 千早茜
戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!
千早茜 『しろがねの葉』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
結果引用:直木賞受賞者一覧|公益財団法人日本文学振興会 (bunshun.co.jp)
2022年 本屋大賞
NPO法人・本屋大賞実行委員会の運営のもと、全国の書店員の投票によって選ばれる文学賞。
第19回 本屋大賞
『同志少女よ、敵を撃て』
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために……。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?
同志少女よ、敵を撃て | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン (hayakawa-online.co.jp)
第11回 翻訳小説部門
『三十の反撃』 ソン・ウォンピョン
1988年ソウルオリンピックの年に生まれ、三十歳になった非正規社員のキム・ジヘ。88年生まれに一番多い名前「ジヘ」と名付けられた彼女はその名の通り、平凡を絵に描いたような大人になっていく。
三十の反撃 ソン・ウォンピョン著 特設サイト (shodensha.co.jp)
大企業の正社員を目指すジヘの前に現れたのは、同じ年の同僚ギュオク。彼の提案する社会への小さな反撃を始めることになったジヘは、自身を見つめなおし、本当にしたかったことを考えるように。
そして、ついに「本当の自分」としての一歩を踏み出すことになる──。
発掘部門
『破船』 吉村昭
二冬続きの船の訪れに、村じゅうが沸いた。しかし、積荷はほとんどなく、中の者たちはすべて死に絶えていた。骸が着けていた揃いの赤い服を分配後まもなく、村を恐ろしい出来事が襲う……。嵐の夜、浜で火を焚き、近づく船を坐礁させ、その積荷を奪い取る――僻地の貧しい漁村に伝わる、サバイバルのための異様な風習“お船様”が招いた、悪夢のような災厄を描く、異色の長編小説。
吉村昭 『破船』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
結果引用:これまでの本屋大賞 | 本屋大賞 (hontai.or.jp)
小説全般を対象とする賞
第24回 大藪春彦賞
大藪春彦を記念した文学賞。徳間書店が後援し、優れた物語世界の精神を継承する新進気鋭の作家及び作品に贈られる。
『阿修羅草紙』 坂上泉
大乱前夜の京。比叡山からの密命を受けた少女・すがるが、腐敗した権力者たちの邪心を叩き斬る! 疫病と飢饉に困窮する民をよそに「花の御所」で繰り広げられる権力争い。そこへ山名宗全、細川勝元ら守護大名たちの対立が絡み……野望の陰で命を散らす忍者たちの悲哀を描く、一気読み必至の歴史エンターテインメント。
武内涼 『阿修羅草紙』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
『トリカゴ』 辻堂ゆめ
殺人未遂事件の容疑者は、無戸籍だった──強行犯係の里穂子と特命対策室の羽山が手を組み、執念の捜査の末に辿り着いた真相とは。『十の輪をくぐる』の著者渾身の傑作長編。
トリカゴ – 辻堂ゆめ|東京創元社 (tsogen.co.jp)
キノベス!2023
紀伊國屋書店全書店員の人気投票によって選考される本のランキング。
『汝、星のごとく』 凪良ゆう
その愛は、あまりにも切ない。
『汝、星のごとく』(凪良 ゆう)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。
ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
結果引用:決定!キノベス! 2023|紀伊國屋書店Kinoppy (k-kinoppy.jp)
第35回 柴田錬三郎賞
柴田錬三郎を記念した文学賞。集英社が主催、一ツ橋綜合財団が後援する。集英社出版四賞の一つ。
『底惚れ』 青山文平
江戸ハードボイルド長編! 最底の女郎屋経営から岡場所の顔にまで男を上げる芯に、女への純愛が。物語りはうねり感動の結末へ。
底惚れ – 徳間書店 (tokuma.jp)
『ミーツ・ザ・ワールド』 金原ひとみ
焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。
ミーツ・ザ・ワールド/金原 ひとみ | 集英社 ― SHUEISHA ―
人生二度目の合コン帰り、酔い潰れていた夜の新宿歌舞伎町で、美しいキャバ嬢・ライと出会う。
「私はこの世界から消えなきゃいけない」と語るライ。彼女と一緒に暮らすことになり、由嘉里の世界の新たな扉が開く――。
「どうして婚活なんてするの?」
「だって! 孤独だし、このまま一人で仕事と趣味だけで生きていくなんて憂鬱です。最近母親の結婚しろアピールがウザいし、それに、笑わないで欲しいんですけど、子供だっていつかは欲しいって思ってます」
「仕事と趣味があるのに憂鬱なの? ていうか男で孤独が解消されると思ってんの? なんかあんた恋愛に過度な幻想抱いてない?」
「私は男の人と付き合ったことがないんです」
推しへの愛と三次元の恋。世間の常識を軽やかに飛び越え、幸せを求める気持ちが向かう先は……。
金原ひとみが描く恋愛の新境地。
結果引用:柴田錬三郎賞 | 集英社 出版四賞 (shueisha.co.jp)
ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022
情報誌「ダ・ヴィンチ」のブック・ランキング企画。全国の本好きが「今年いちばん良かった本」を選ぶ、非・売上ランキング。
小説部門 第1位
『マスカレード・ゲーム』 東野圭吾
解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。共通点は、その殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。
「マスカレード」シリーズ公式サイトー集英社 (shueisha.co.jp)
捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。
なぜ、またしてもこのホテルが舞台なのか ――。
警部となった新田は複雑な思いを抱えながら、再びホテルマンに扮し、潜入捜査を開始する。
ホテル側の“お客様第一”というポリシーを尊重したい新田だが、新たに捜査に加わったのは、犯人逮捕のためなら手段を選ばない切れ者の梓警部だった…。2人はぶつかりながらも、この難事件に挑む!
(以下はシリーズ第1作を紹介した記事)
コミック部門 第1位
『SPY×FAMILY』 遠藤達哉
名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘”は心を読む超能力者! “妻”は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!!
SPY×FAMILY 1/遠藤 達哉 | 集英社 ― SHUEISHA ―
文庫部門 第1位
『いのちの車窓から』 星野源
怒涛の毎日を送るなかで、著者が丁寧に描写してきたのは、周囲の人々、日常の景色、ある日のできごと……。
星野源『いのちの車窓から』 特設サイト|KADOKAWA
その一篇一篇に鏡のように写し出されるのは、星野源の哲学、そして真意。
エッセイ・ノンフィクション部門 第1位
『1と0と加藤シゲアキ』 加藤シゲアキ
加藤シゲアキ責任編集! 豪華クリエイター陣と共演するスペシャルブック
「1と0と加藤シゲアキ」 加藤 シゲアキ[文芸書] – KADOKAWA
◆収録内容
・競作「渋谷と○○」 (恩田陸、最果タヒ、珠川こおり、中村文則、羽田圭介、深緑野分、堀本裕樹、又吉直樹)
・対談 (白石和彌、前川知大、又吉直樹)
・インタビュー&対談再録
・戯曲「染、色」
・小説「渋谷と一と〇と」
・脚本「渋谷と1と0と」
・ショートフィルム『渋谷と1と0と』撮影現場レポート
・10年の作家生活を振り返る2.5万字超ロングインタビュー
・《1と0と》撮り下ろしグラビア
・『ピンクとグレー』から最新の雑誌連載までを網羅する全著作ガイド
・作家とアイドルの境界線を紐解く、ライブパフォーマンス解説
・書店店頭から10年を見届けてきた書店員座談会
and more…
結果引用:ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 | KADOKAWA (ddnavi.com)
第17回 中央公論文芸賞
中央公論新社が主催する文芸賞。
『底惚れ』 青山文平
江戸ハードボイルド長編! 最底の女郎屋経営から岡場所の顔にまで男を上げる芯に、女への純愛が。物語りはうねり感動の結末へ。
底惚れ – 徳間書店 (tokuma.jp)
結果引用:各賞紹介|中央公論新社 (chuko.co.jp)
第41回 新田次郎文学賞
公益財団法人新田次郎記念会が主催する文学賞。
『帆神―北前船を馳せた男・工楽松右衛門―』 玉岡かおる
播州高砂の漁師から身を起こし、豪胆な船乗りとして名を揚げ、時代を先取りする海商となった松右衛門。やがて千石船の弱点だった帆の改良に自ら取り組み、苦難の末に画期的な「松右衛門帆」を完成させて、江戸海運に一大革命をもたらすこととなる。あの高田屋嘉兵衛が憧れた、知られざる快男児を活写する長編歴史小説。
玉岡かおる 『帆神―北前船を馳せた男・工楽松右衛門―』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
結果引用:新潮社の文学賞 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
2022年度 ノベル大賞
集英社が主催する公募文学賞。
『このビル、空きはありません! オフィス仲介戦線、異常あり』 森ノ薫
入社以来、契約ゼロを続けていたオフィス仲介営業の咲野花。ついに初契約と思われた案件も押印直前で壊れ、とうとう営業から謎の男性早乙女さんの一人部署・特務室に異動になった。特務室に仕事はなく、同期に蔑まれ、花は退職を申し出る。だが早乙女さんから「査定に響く」と慰留され最後に一つだけ仕事をすることに。それが崖っぷち社員の反撃の始まりだった!?
このビル、空きはありません! | 森ノ薫 | 集英社 オレンジ文庫 (shueisha.co.jp)
結果引用:ノベル大賞2022年受賞作品発表 – 集英社 オレンジ文庫 (shueisha.co.jp)
第76回 毎日出版文化賞
毎日新聞社が主催する文学・文化賞。
文学・芸術部門
『感覚のエデン』 岡崎乾二郎
世界に可能性はまだあるのか、「芸術」はその問いに答える方法である。
亜紀書房 – 感覚のエデン 岡﨑乾二郎批評選集 vol.1 (akishobo.com)
時を超えて交錯する思考の運動が、星座のように明晰なる一つの図形となって、新たな知覚と認識を導く。
稀代の批評家・造形作家による美術史の解体=再構築。デビュー以来紡いできた膨大な批評文を精選した、その思想の精髄。
人文・社会部門
『大久保利通 『知』を結ぶ指導者』 瀧井一博
旧君を裏切り、親友を見捨てた「冷酷なリアリスト」という評価は正当なのか? 富国強兵と殖産興業に突き進んだ強権的指導者像の裏には、人の才を見出して繋ぎ、地方からの国づくりを目指した、もう一つの素顔が隠されていた。膨大な史料を読み解き、「知の政治家」としての新たなイメージを浮かび上がらせる、大久保論の決定版。
瀧井一博 『大久保利通―「知」を結ぶ指導者―』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
自然科学部門
『津田梅子 科学への道、大学の夢』 古川安著
津田塾大学の礎を築き、日本における女子英語教育の先駆者である津田梅子は、アメリカ留学中に生物学を専攻し、将来を嘱望された優秀な研究者であったことはあまり知られていない。帰国後なぜ生物学者への道を歩まなかったのか、歩めなかったのか。科学とジェンダーの視点から梅子とその時代を描き出す。
津田梅子 – 東京大学出版会 (utp.or.jp)
企画部門
『東京の生活史』 岸政彦
「150人が語り、150人が聞いた、東京の人生」。いまを生きるひとびとの膨大な語りを一冊に収録した、かつてないスケールで編まれたインタビュー集。
筑摩書房 東京の生活史 / 岸 政彦 著 (chikumashobo.co.jp)
結果引用:社告:第76回毎日出版文化賞決まる | 毎日新聞 (mainichi.jp)
第29回 松本清張賞
松本清張を記念した、エンタテインメント小説を表彰する公募型の文学賞。
『凍る草原に鐘は鳴る』 天城光琴
草原に額縁を立て、その中で演手たちが鮮やかな物語を繰り広げる――。
『凍る草原に鐘は鳴る』天城光琴 | 単行本 – 文藝春秋BOOKS (bunshun.jp)
遊牧の民アゴールは、その伝統を「生き絵」と呼んで愛していた。物語を作り、演出を手掛ける「生き絵師」のマーラは、若くして部族長たちの前で生き絵を披露する役目に大抜擢される。だが、その矢先に突然の悲劇が。“動くもの”が、全ての人々に見えなくなってしまったのだ。そんな世界で、もはやマーラの「生き絵」は無力なのか。そして、遊牧が困難になったアゴールの民の運命は。
結果引用:松本清張賞|日本文学振興会 (bunshun.co.jp)
第35回 三島由紀夫賞
三島由紀夫賞を記念し、新潮文芸振興会が主催する文学賞。
『ブロッコリー・レボリューション』 岡田利規
海辺のちいさな部屋で。もう二度と訪れることはないかもしれない東京で。延々と改装工事が続く横浜駅の地下通路で。そして、タイの洞窟にサッカー少年たちが閉じ込められていたあの夏、きみは部屋から姿を消した。どうしようもなくこんがらがっていく世界を生きるわたしたちの姿を演劇界の気鋭が描きだす、15年ぶり待望の第二小説集。
岡田利規 『ブロッコリー・レボリューション』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
結果引用:三島由紀夫賞 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
第13回 山田風太郎賞
KADOKAWAと角川文化振興財団が主催する文学賞。
『地図と拳』 小川哲
ひとつの都市が現われ、そして消えた。
地図と拳 | 集英社 文芸ステーション (shueisha.co.jp)
日露戦争前夜から第2次大戦まで、満洲の名もなき街へと呼び寄せられ、「燃える土」をめぐり殺戮の半世紀を生きる男たちの運命を描く。
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。
ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。
叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。
地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。
奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。
「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。
日本SF界の新星が放つ歴史×空想巨編!
結果引用:山田風太郎賞 | KADOKAWA (kadobun.jp)
第35回 山本周五郎賞
山本周五郎を記念し、新潮文芸振興会が主催するすぐれた物語性を有する小説・文芸書に贈られる文学賞。
『黛家の兄弟』 砂原浩太朗
第165回直木賞、第34回山本周五郎賞候補『高瀬庄左衛門御留書』の砂原浩太朗が描く、陥穽あり、乱刃あり、青春ありの躍動感溢れる時代小説。
『黛家の兄弟』(砂原 浩太朗)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)
道は違えど、思いはひとつ。
政争の嵐の中、三兄弟の絆が試される。
『高瀬庄左衛門御留書』の泰然たる感動から一転、今度は17歳の武士が主人公。
神山藩で代々筆頭家老の黛家。三男の新三郎は、兄たちとは付かず離れず、道場仲間の圭蔵と穏やかな青春の日々を過ごしている。しかし人生の転機を迎え、大目付を務める黒沢家に婿入りし、政務を学び始めていた。そんな中、黛家の未来を揺るがす大事件が起こる。その理不尽な顛末に、三兄弟は翻弄されていく。
令和の時代小説の新潮流「神山藩シリーズ」第二弾!
結果引用:山本周五郎賞 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
第56回 吉川英治文学賞
公益財団法人吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援する文学賞。
『遠巷説百物語』 京極夏彦
「遠野は化け物が集まんだ。咄だって、なんぼでも来る」
「遠巷説百物語」 京極 夏彦[文芸書] – KADOKAWA
盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎は、巷に流れる噂話を調べていた。
郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し困窮する藩の財政に、祥五郎は言い知れぬ不安を感じる。
ある日、世事に通じる乙蔵から奇異な話を聞かされた。
菓子司山田屋から出て行った座敷童衆、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女、そして他所から流れて迷家に棲みついた仲蔵という男。
祥五郎のもとに舞い込む街談巷説、その真偽は――。
ハナシは、やがて物語になる。どんどはれ。
〈巷説百物語〉シリーズの集大成!
『やさしい猫』 中島京子
シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。出会って、好きになって、この人とずっと一緒にいたいと願う。当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。大きな事件に見舞われた小さな家族を暖かく見守るように描く長編小説。
やさしい猫 -中島京子 著|単行本|中央公論新社 (chuko.co.jp)
結果引用:吉川英治文学賞 : 講談社 (kodansha.co.jp)
第7回 吉川英治文庫賞
公益財団法人吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援するシリーズ大衆小説が対象の文学賞。
『百万石の留守居役』シリーズ 上田秀人
外様第一の加賀藩。筆頭家老の本多政長は大名をしのぐ五万石を誇る。幕府の実権は、病弱な四代将軍家綱に代わり、大老酒井忠勝らが握っていた。権勢維持と御家騒動誘発を狙い、酒井はなんと外様の加賀藩主綱紀に次期将軍の白羽の矢を当てる。藩論は真っ二つ。混乱の中、江戸藩邸に向かうことになった藩士瀬能数馬は、本多政長に見込まれ、五万石の姫君琴姫を娶ることに。
『波乱 百万石の留守居役(一)』(上田 秀人):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)
結果引用:吉川英治文庫賞|講談社 (kodansha.co.jp)
特定のジャンルの本に贈られる賞と新人賞の受賞作は、次のページにて紹介しています。
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