避難袋に本を入れておくべき理由

2024年7月6日コラム

避難袋、または非常用持ち出し袋。

地震や台風などの災害時、一時的に避難する際に必要なものを持ち出せるよう、まとめて入れておく袋。非常袋。防災袋。避難袋。

非常持出し袋とは – コトバンク (kotobank.jp)

皆様は用意されているだろうか。

災害大国日本。
いつ災害が起きてもおかしくはない。
もし用意されていない方がおられるのであれば、今すぐに用意することをおすすめする。

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避難袋に入れるべきもの

さて、そんな避難袋、改め非常用持ち出し袋には何を入れるべきなのか。
消防庁が作成している防災マニュアルでは以下のものが挙げられている。

貴重品類
・現金(公衆電話の為の10円玉)
・預金通帳
・印鑑
・保険証
・免許証
避難用具
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・予備の乾電池
・ヘルメット、防災頭巾
生活用品
・厚手の手袋
・毛布
・缶切り
・ライター、マッチ
・ナイフ
・携帯用トイレ
救急用具
・救急箱
・処方箋の控え
・胃腸薬、便秘薬持病の薬
・生理用品
非常食品
・乾パン
・缶詰
・栄養補助食品
・アメ、チョコレート
・飲料水
衣料品
・下着、靴下
・長袖、長ズボン
・防寒用ジャケット、雨具
その他
・携帯用カイロ

(引用)非常用持出品チェックシート、消防庁

なるほど。どれも生存する上で極めて重要なものである。
しかし、私はこれらの物に加え、本を入れておいてはどうかと提案する。

尤も、本は生存にすぐに直結するものではない。
本1冊であっても体積、重量を取ることは自明の理であり、そうした意味において消防庁のリストに本が入っていないことは当然である。
よってこの場ではあくまで、本1冊程度あってもなくても変わらないという方にのみ、本を入れてはどうかと提案したい。

本を入れておくメリット

これはもう単純。
避難して、その後どうやって過ごすかというお話。
言い換えればどう時間をつぶすかというお話。

例えば青木防災(株)さんは小さいオセロを避難袋に入れておくことを推奨している。

また、2018年の北海道胆振東部地震など避難が長期化した場合に娯楽の重要性は更に増す。

こうした娯楽の一つとして本を入れておくのはどうだろうかというのが、私の提案だ。

特に私のような一人暮らしのコミュ障では、ゲーム類を入れておいたところで、やってくれる相手を探すだけで精力を使い果たす。
その点、本は一人で楽しむことができるし、名著であれば何度読んでも飽きが来ない。

なお、言うまでもないだろうが、ここにおける本とは紙書籍のことであって、電子書籍のことではない。
災害時においてスマホやタブレットは情報収集や連絡を取るための手段にもなり得、また平常時のようにいつでも充電ができるわけではない。
このことは留意して頂きたい。

その上で、もし避難袋を用意してあり、本1冊程度あってもなくてもということであれば、1冊くらい自分にとっての名著を入れておくのはどうだろうか。

一方でそうした名著と呼べるような作品との出会いをまだ果たしていない方もいるかもしれない。
そこで次はこのような本を避難袋に入れておいてはどうだろうかという本を紹介したい。

避難袋に入れたい本

と言っても、小説ははっきり言って個人個人の好みに左右されるところも大きいため、小説以外の暇つぶしになる本をここからは紹介していく。

東京防災

聞いたことがある人も多いと思う。
というか、東京都民(2015年9月1日時点で在住)の方は持っているはずだ。
郵便で全戸に一斉配布されたのだから。

さて、中身であるが、端的に言えば防災ハンドブックである。
災害への備えや災害発生時の対処法。
医療に関することやボランティアに関することも載っている。
実用性という観点では是非とも避難袋に入れておくべき1冊である。
何より300ページ以上もあり、それなりに読むのに時間がかかる。
実用性という観点からも暇つぶしという観点からも非常におすすめできる一冊である。

国語辞典

国語辞典と言えば暇つぶし。
暇つぶしと言えば国語辞典。

辞書は引くものであって読むものではない?
いやいや、その認識は改めたほうが良い。
試しに辞典の適当なページを開き数ページ読んでみてほしい。
たった数ページでも読むのにとても時間がかかるはずだ。
これほど暇つぶしに適した書籍はない。

そして何より辞典は面白い。
どこが面白いのかわからない?
試しに100ページ読んでみてほしい。
知っている単語、知らない単語、たまに出てくる「ことわざ」や「四字熟語」、「外来語」。
次の単語は一体なんだろう。
100ページ読んだ後には面白さがわかるはずだ。

そんな国語辞典であるが、その数は極めて多い。
その中からここでは、
避難袋に入れる=小さい方が良い
ということに主眼を置いて、『三省堂 ポケット国語辞典 プレミアム版』をおすすめしたい。
持ち運びに便利でありながらも、33,000語を収録。
尤も解説は極めて簡略化されており、用例はなし。熟語ばかりの辞典である。
しかし、小さいというメリットを消し去るほどのことではない。
避難袋に国語辞典。
如何であろうか。

六法全書

最後におすすめするのは『六法全書』である。
と言っても身近でない方の方が多いと思うので一応解説を。

日本の主な法令の条文を一冊に収めた図書。六法。

六法全書とは – コトバンク (kotobank.jp)

1 現行成文法中の、憲法・刑法・民法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟法の六大法典。基本六法。
2 「六法全書」の略。

六法とは – コトバンク (kotobank.jp)

簡単に言えば『法律辞典』である。

おすすめする理由は国語辞典同様。
暇つぶしに適しており、且読んでみると面白い。
刑法や民法、軽犯罪法など身近でありながらも知らない法律。
あるいは名前すら知らないような法律。
知らないという点において六法全書ほど暇つぶしに適した本はないだろう。

その中でもここではやはり持ち運びに便利なポケット六法をおすすめしたい。

最後に

人間にとって娯楽とは欠かせないものである。
そんな娯楽の中でも本は
・一人で読める
・繰り返し読める
・昼間ならどこでも読める
とメリット盛り沢山である。
ここで紹介したような暇つぶしに適した本、あるいは『ひつぎの書評』で紹介している本でも良い。
何か一冊避難袋に入れておくのはどうだろうか。

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。

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Posted by dorasyo329