【書評・紹介】『君の膵臓をたべたい』 住野よる、桐原いづみ
あの感動作のコミック版
住野よる、桐原いづみの最強タッグ。
| ストーリー | |
| 絵 | |
| キャラクター | |
| 感動度 | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
あらすじ
「君の膵臓を食べたい」
「その君っていうのは僕のこと?」
「他に?」
本屋大賞2位、至高の青春小説を「ひとひら」の名手が完全コミック化!
高校生の【僕】は、クラスメイト・山内桜良が重病で余命いくばくもないことを偶然知ってしまう。ただし桜良は病人とは思えないほど元気で天真爛漫、内向的な【僕】とは正反対である。秘密を共有する2人の奇妙な交流が始まった…!
読後、みんながこのタイトルに涙した…ベストセラーの感動をそのままコミックで
株式会社双葉社|君の膵臓をたべたい 上|ISBN:978-4-575-84925-7 (futabasha.co.jp)
書評
あの泣ける青春小説を漫画化した作品です。
ストーリーについての書評は、小説版をご覧下さい。
ここでは主に作画について書評していきます。
君の膵臓をたべたいコミック版の作画は「ひとひら」や「自給300円の死神のコミック版」で知られる桐原いづみ先生。
もう表紙を見てもらえればわかるのですが、ヒロイン桜良がただ可愛い…。主人公僕がただただかっこいい…。
小説をコミック化した作品では、表紙絵だけハイクオリティで肝心の中身は幾分劣るということが希にありますが、この作品は最終話までこの表紙絵のクオリティが維持されます。
そしてコミックの良さといえばなんとも言っても文字以上に視覚情報でより具体的に想像できること。
例えば表紙絵。上巻は小説版と同じ春、そして下巻は夏なのですが桜が葉桜になった以外に変わっている場所がありますよね?
そう僕と桜良が微妙に変わっています。春と夏で二人の関係性に一体どのような変化があったのか。
一度読んでからこの表紙絵を見るととても微笑ましい気持ちになれます。
その他に私の楽しみ方としては、話数ごとの扉絵だけを繋げて見てみると泣けます!
他にもコミック版ならではの良さがあるのですが、これ以上はストーリーのネタバレになってしまうため下記の(ネタバレ含む)に書かせて頂きます。
この「君の膵臓をたべたい」には僕が衝撃を受ける場面が度々あります。コミック版はその場面の衝撃が視覚情報を通すことでよりダイレクトに読者に伝わってきます。
例えば、僕が共病文庫を拾い読むシーン、桜良のポーチを開け現実を再認識するシーン、ラスト共病文庫を読んでいくシーンなど。吹き出しや効果文字、色使いによってとても上手く描写されています。
中でも私のお気に入りは、上巻124ページの桜良のポーチを開け現実を再認識するシーン。初めて読んだとき、僕と同じように私も桜良が死んでしまうということを強く再認識させられました。
もう一つコミック版ならではの楽しみ方として、小説に描写されなかった(しきれなかった)部分が描かれている点が挙げられます。
例えば桜良の部屋の描写。小説版では描写されなかった家具の配置や本棚に置かれている本の題名まで知ることができます。
マニアックすぎましたかね(苦笑)。
そしてこの二人、住野よる先生と桐原いづみ先生のタッグは、住野よる先生の二作品目「また、同じ夢を見ていた」でも実現しているのですが、どちらの作品でもストーリーと絵がここまでマッチしている作品はないんじゃないかっていうくらいの化学反応が読めます。
小説版を読んだ方もそうでない方もみなさん感動できる作品です。
是非お読みください。
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dorasyo329
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