【書評・紹介】『じじぬき』 藤子・F・不二雄
妻に先立たれ、子からも孫からも除け者にされる穴黒厳三
しかし、死後に下界を覗いてみると皆が悔いていた
それならばと生き返ってみたら……?
| ストーリー | |
| 絵 | |
| キャラクター | |
| 皮肉さ | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
あらすじ
妻に先立たれ、子からも孫からも除け者にされる穴黒厳三
しかし、死後に下界を覗いてみると皆が悔いていた
それならばと生き返ってみたら……?
書評
藤子・F・不二雄先生によるSF短編の一作。
少子高齢社会が進む今だからこそ読みたい作品です。
主人公は頑固老人。
妻に先立たれ、息子夫婦と孫から邪見にされ、そんな中、遂に死んでしまう。
死んで天国にいった主人公が下界を見てみると、そこには邪見にしたことを泣いて悔やむ家族の姿が。
今ならもっと大事に扱ってくれるはず。
そう思い無理を言って生き返る主人公だったが……?
働くわけでもなく、家事をするわけでもなく、ただ家にいるだけの老人。
そりゃ邪険にされるでしょう。
しかし、子どもたちは死んでから気づくのです。
育ててくれた恩。今までの思い出。
本当に大切なものは失ってから初めて気がつく。
とはよく言ったもの。
では、大切なものを失って、後悔する中、
もしもその大切なものが戻ってきたら?
同じ過ちを繰り返さない。
果たしてそう言えますか?
「亭主元気で留守がいい」
妻が夫のことをどう思っているかを的確に言い表した名言です。
これは高齢者にも言えることだと思います。
元気なうちは一人で暮らしてたまに連絡をくれれば良い。
介護が必要になったらさっさと死んで、墓の下で眠っていてくれれば良い。
と書くと怒られそうですが、そうは思いませんか?
老兵は死なずただ退くのみ。
人と人の間には適切な距離というものがある。
私は読んでいてそんな風なことを思いました。
惜しまれるうちが華なんですよ。
高齢者問題を描いたSF短編。
是非お読みください!
単行本
以下、短編の一つとして収録。
電子書籍
以下、短編の一つとして収録。
dorasyo329
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