【書評・紹介】『まちカドまぞく アンソロジーコミック01』

2022年8月19日連作短編集,漫画,青年漫画,アンソロジーコミック,短編集,ファンタジーテレビアニメ,伊藤いづも,甘党,なもり

原作に負けず劣らず
可愛くて、格好良くて、ストーリー性も十分なアンソロジー

原作:伊藤いづも
Cover Illustration & Comic:甘党、鈴木りつ、そめちめ、九島優
Illustration:なもり、wasabi60、肉丸、なの、塀、みきさい、鷹なゆ
Comic:南方純、鴻巣覚、ゆとりーぬ、ムネヘロ、みかん氏、むぐら、優しい内臓、はしば、みかづち、今井哲也

ストーリー
漫画
イラスト
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、テレビアニメ

※平均値です。

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あらすじ

2022年4月よりTVアニメ第2期「まちカドまぞく 2丁目」が放送開始となる伊藤いづも「まちカドまぞく」、初のアンソロジーコミックが登場!表紙を飾る「となりの吸血鬼さん」(KADOKAWA刊)の甘党をはじめ、なもり、今井哲也、南方純、みかん氏、塀、鴻巣覚などの超豪華執筆陣が描き出す、ここでしか見ることのできない「まちカド」の風景をどうぞお楽しみください!

まちカドまぞくアンソロジーコミック│漫画の殿堂・芳文社 (houbunsha.co.jp)

書評

まちカドまぞくの公式コミックアンソロジーです!
各短編ごとに紹介していきます。

イラスト

と、その前にイラスト類。

まちカドまぞく アンソロジーコミック01の表紙

このカバーイラストは『となりの吸血鬼さん』で知られる甘党先生によるもの。
かわいいです。

そしてこのカバー下にある表紙絵は九島優先生。
白と青のイラストで、カバーイラストと対をないしているようなかっこいい雰囲気。
表裏表紙両方にあるのでお見逃しなく。

表紙をめくると巻頭カラー、カラー口絵。
なもり、wasabi60、肉丸、なの、塀、みきさい、鷹なゆ先生らによる、三者三様のイラストが見られます。
まちカドまぞくの良いところの1つに、この可愛さとかっこよさの同居がありますよね!

カバーコミック

そして本編に入る前にもう1つ。
本書のそで(カバー折り返し)の部分にはそめちめ先生による4コマが。
裏表紙のカバー部分には鈴木りつ先生による4コマがあります。

どちらも多世界解釈的に原作とこのアンソロを結びつけているような作品。
こういう時はやっぱりしおんちゃんの出番ですよね!

闇の一族のお宝!? ごせんぞ謹製至高の桃色フォーム!! 南方純

ページ数は11ページ。
もう、タイトルの通りの作品です。
アンソロジーらしいぶっ飛んだ作品。
シャミ子が抱く、桃のおなかに対する愛から発想を飛ばしたのでしょうか。
それにしても、桃を推すシャミ子って本当にかわいい……。
そんな作品です。

久遠を射抜く 鴻巣覚

ページ数は7ページ。
「久遠」とあるように昔の、そして「射抜く」とあるようにミカンの物語。
コマ間、余白が真っ黒になっていると言えば、なんとなく想像してもらえるかなと。
ある一部分を切り取ったような作品ですが、むしろそのことでこの前後にあったであろう物語を読者が想像でき、そしてこの7ページで描きたかったミカンの想いがまたダイレクトに伝わってくる。
そんな作品です。

バレルなシャミ子!まるみえ危機管理フォーム! ゆとりーぬ

ページ数は12ページ。
アンソロジーと言えばこうなるよねな作品。
もう、タイトルの通りです。
露出魔族です。

シャミ子と鳥の巣 むねへろ

ページ数は10ページ。
シャミ桃の日常の一コマといったところ?
シャミ子×鳥の巣。
そうなる!?な短編です。

誘われたい みかん氏

ページ数は6ページ。
ミカンの引越し直後のお話。
誘われたいって思っているのはもちろんあの人!

夢のももいろ誤作動 むぐら

ページ数は12ページ。
シャミ子の能力が絡むお話。
シャミ桃のことを思えば、確かにありそうな物語。
桃がひたすら可愛いです。

シャミ子 危機一髪!! 優しい内臓

ページ数は8ページ。
誕生月占いで超厄日と出てしまったシャミ子の物語。
桃のかっこよさにドキドキする感じの作品ですが、3巻で桜さんが明かしたシャミ子の優しさを考えると、桃と出会えて本当に良かったって勝手に思える作品です。

バズり系まぞく爆誕!?バズってもバズられるな!! はしば

ページ数は12ページ。
「つぶやいたー」でバズりたいシャミ子のお話。
コメディ漫画。

雨降るまちカド みかづち

ページ数は10ページ。
5巻と6巻の間くらいな日常のお話。
しっとり、ほっこり、温かい。
感動させる日常系です。

リリスの長い午睡 今井哲也

ページ数は10ページ。
主人公はリリス。
このアンソロジーを締めるに相応しい傑作であると思います。

時期はごせんぞがごせんぞうの頃。
シャミ子がごせんぞを忘れて学校に行ってしまったごせんぞの話。
シャミ子が帰ってくるまでの時間を潰そうとするごせんぞ。

ごせんぞの過去、シャミ子への想い。

はっきり言ってこのアンソロを買った時、こんな話が読めるとは思っていませんでした。
3巻のシャミ子のごせんぞの入れ替わりの時に少しだけ明かされたごせんぞの過去。
あの部分を掘り下げて、面白くないわけがないんです。

総評

買う前は、まあよくあるコメディや妄想、ギャグに振った短編のアンソロジーかなと思っていたのですが、
というか読んでいる最中も思っていたのですが、
『久遠を射抜く』、『雨降るまちカド』、そして前述の通り『リリスの長い午睡』。
これらを読んでその評価はかなり変わりました。

ストーリー性を重視した作品が3/10もある。
そしてそのどれもが短いながらも完成度の高いストーリー。

まちカドまぞくはそのストーリー性も最高な作品です。
だからこそ、原作者の描いた本編以外はいいやという方もおられると思います。
ですが、ストーリーという観点で言えば、この3作品を読まないのは明らかに損です。

他の作品も可愛かったり、かっこよかったり、面白かったり、十分満足できる作品ですし、
イラスト類も本当に可愛い、あるいは格好良いものばかり。

まちカドまぞくのアンソロジーコミック。
是非お読みください!

単行本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。