【書評・紹介】『迷惑メールで出逢えたら』 だーく

2023年5月13日NL(HL、異性愛),漫画,恋のライバルなんて必要ない! 二人の関係性だけで描かれ敗者が存在しない恋の物語,青年漫画,単巻完結,大人(恋愛),もしかしたら今どこかで本当に紡がれているかもしれない恋の物語,恋愛漫画だーく

迷惑メールから始まった恋を描く。
人生、運命、幸せ。
読後、心が温かくなる恋愛漫画!

著者:だーく

ストーリー
キャラクター
温かさ
独自性
電子書籍 有り
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あらすじ

迷惑メールに返信したら、<中のひと>と運命的な出逢いが待っていました!
仕事に追われる日常に疲弊している主人公のもとに届いた1通の迷惑メール。虫の居所が悪かった彼はつい、迷惑メールに文句の返信を出してしまう。
すると、まさかの返信が迷惑メールを書いてる<中のひと>から届いてしまった。
ひょんなことから出逢ってしまった二人。
まさかの出逢いが、かけがいのないものになるなんて――!?
すべての人に贈るドキドキのラブストーリー!

「迷惑メールで出逢えたら」 だーく[MFC キューンシリーズ] – KADOKAWA

書評

迷惑メール。
来ますよね。
私はいくつかメアドをネットにばらまいているので、それはもうものすごい数の迷惑メールが来ます。
日本語ならそのまま削除で良いんですけど、英語とか他言語だと迷惑メールかどうか翻訳しないと判別できないので大変です。

まあ、そんな迷惑メール。
返信してみたい。
って思ったことはありませんか?

私はあります。実際に返信しました。
結果、迷惑メールが更に増えました。
うへえ。
迷惑メールに返信なんて絶対しちゃだめです。

でも、この本で描かれるのは、迷惑メールに返信したことで人生が変わった人。
そして、返信されてきた迷惑メールを受け取ったことで人生が変わった人。
そんな二人の物語です。

そんな本書、1つ目のオススメポイントは、

全288ページ!

288ページです。
B6のコミックとしては珍しい厚さです。

その中で出てくる主要登場人物はメインの2人+2人(3人)。
要は二人が出逢い、友人となり、過去を振り返り、未来へと一歩を踏み出し、その結果どうなったのか。
この流れをたっぷりと端折ることなく一冊の本で読める!
最高です!

そして、2つ目のオススメポイントは、

随所に散らばる、共感できる悩み

二人は色々なことに悩みます。
その出逢いからして、「迷惑メール」という言ってしまえば決して正しいとは言えない出逢い。
そして、この悩みというのは、きっと多くの人が共感できるものであると思います。

こういうと悪い言い方かもしれないですが、二人は子どもなんですよね、多分。
荒んでいない?荒みきっていない?
優しさが残っている。

年齢の上では大人であっても、考え方の部分で大人になれていない。
あるいは、子どもが思う大人になれる可能性をまだ残した大人というか。

簡単に言えば純粋というか、心が綺麗というか。
そんな二人が真剣に悩み、考え、答えを出そうとするからこそ、
我々読者の心にもダイレクトに響いてくるというか。

泣けるし、読み終わって心が温かくなる。
そんな作品です。

絵はもう言わずもがな、表紙の通り、月島さんが可愛い。
女の子が可愛い。
照れて、笑って、微笑んで。

そこにたまに加わる方言(だーく先生は福岡県出身)。
可愛いですよ。

ストーリーも絵もキャラクターも。
読むと幸せになれます。

迷惑メールから始まった恋を描いた一冊。
是非お読み下さい!

単行本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。