【書評・紹介】『ポストの中の明日』 藤子・F・不二雄
「未来予知」能力をもった少年を主人公に描いた、藤子・F・不二雄による少年SF短編!
| ストーリー | |
| 絵 | |
| キャラクター | |
| ドキドキ感 | |
| 電子書籍 | 有り |
| 他のメディア展開 | OVA |
あらすじ
ハイキングで青木ヶ原樹海へとやってきた市川たち。
だが、登山道を外れ遭難してしまう。
途方にくれる仲間たち。
しかし、市川にはこうなることがわかっていたという。
藤子・F・不二雄が描くSF漫画・
書評
藤子・F・不二雄先生のSF短編の一作。
『ポストの中の明日』です。
一言で言えば、「未来予知」のお話。
主人公・市川には、ある能力がある。
それは、今日の新聞が明日、明後日の新聞に見えるというもの。
明日の新聞に載ることであればなんでもわかる。
しかし、未来の出来事を知っていても、未来の出来事までを変えることはできない。
そんな中で、仲間内で青木ヶ原樹海にハイキングに行こうという話になる。
しかし、見た未来の新聞には、自分たち4人が遭難したという記事が載っていた。
変えられない未来。その葛藤を描いた一作です。
このお話の「未来予知」は「既視感」、「デジャヴ」とも呼ばれるものとして最初は説明されます。
その上で、私は本作を読んでどこか既視感を覚えました。
それもそのはず。
物語の展開がある作品と少し似ていたのです。
それは、「ドラえもん のび太の大魔境」。
新旧ドラえもん、どちらも映画化されています。
その中で、のび太、ドラえもん、しずちゃん、スネ夫、ジャイアンに加え、ペコが
アフリカにある、ヘビー・スモーカーズ・フォレストで冒険するという物語。
その中で、ジャイアンの提案によって有用なひみつ道具を全て置いて冒険にという展開になります。
その結果、のび太達は遭難。
その部分が本作と似ているのです。
主人公・市川はどこか風貌がのび太と似ていますし、他の面々もしずちゃん、スネ夫、ジャイアンと似ています。
そんな一行がジャイアンに似た宇土のせいで遭難。
作品のストーリーよりも、もしかして『のび太の大魔境』はこの作品から発想を得たのかなという方に思考が引っ張られました(笑)。
作品としては、起承転結がすっきりとしているTHE少年SF漫画。
藤子・F・不二雄先生の言う、SF(すこしふしぎ)が色濃く出ている作品であると思います。
もしかしたら、明日自分にも未来予知の能力が生まれるかもしれない。
そして、市川と同じように苦悩するかもしれない。
少年漫画らしく、キャラクターに対する共感も抱きやすい作品であると思います。
未来予知を題材とした少年SF漫画。
是非お読みください!
単行本
以下、短編の一つとして収録。
電子書籍
以下、短編の一つとして収録。
dorasyo329
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