【書評・紹介】『絵本のひみつ 絵本の知と読み聞かせの心』 余郷裕次 

教育学,教養書,心理学

子供の頃には気づかなかった絵本の秘密
読み聞かせをする前に読んでおきたい必見の書

著者:余郷裕次

考えさせられる度
納得感
電子書籍 無し
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あらすじ

絵本の読み聞かせがなぜ子どもに良い効果をもたらせるのか、その秘密を探ります。鳴門教育大学大学院学校教育研究科の余郷裕次教授が絵本の読み聞かせによる効果を研究して1冊にまとめたもの。言葉と大人に対する興味と信頼を回復し、強化することができれば、子どもを健全に成長させる道が開けます。絵本の読み聞かせにはなぜそのような万能ともいえる効果があるのか、絵本にかくされた仕掛けと読み聞かせの効果の両面から、その秘密を考えていきます。

徳島新聞の本|徳島新聞デジタル (topics.or.jp)

書評

あなたの心に残っている絵本はなんですか?
そう問われた時、みなさんはどんな絵本を思い浮かべるでしょうか。

とりあえず名作と呼ばれる絵本を並べてみました。
どれか一作は読んだことがあるのでは?

実はこれらの絵本、ある秘密があるんです。
そんな絵本に隠された秘密を紹介しているのが本書。

顔の形、色彩、立ち位置etc…..。
読んでいる時は思いもよらなかった創作の工夫。
それを知れるのが本書です。

分野的には心理学の領域になるのでしょうか。
読んでいて、本当か?と思うようなこともありますが、基本的に納得感はありました。

特に読んでいただきたいのは、絵本の効果、そして読み聞かせの原則。

絵本を読むこと、読み聞かせること。
それにはどんな効果があるのか。

そして、自分が読み聞かせる側に立った時、注意すべきこと。

何もそう難しいことが書かれているわけではありません。
本文は107ページ。

新聞連載が元となっている本であるため、一つの項目も2ページで終わります。

読み聞かせをする保育士さんや教員。
何より、これから子供を育てるご両親、あるいはそのまた両親のおじいちゃんおばあちゃん。

もちろん、本好き、絵本好きが読んでも楽しめます。
言ってしまえば、絵本を解釈する本とも言えるわけです。

絵本は決して子供だけのものではありません。
何歳になっても面白いものは面白い。
そして読み返す度にある発見。

そんな絵本を楽しむための一冊としてもおすすめです。

是非お読みください!

単行本