【書評・紹介】『銀河英雄伝説7 怒濤篇』 田中芳樹

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再び戦場へと戻ったヤン。
一方、ビュコックはラインハルトに最後の抗戦を試みる。

銀河英雄伝説7巻の表紙
著者:田中芳樹
イラスト:星野之宣

既刊のネタバレを含みます!
1巻はこちら。

ストーリー
描写
キャラクター
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、テレビアニメ、アニメ映画、外伝、実写映画、オーディオブック、演劇、ゲーム、ミュージカル
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あらすじ

退役生活に別れを告げ、“不正規隊”を連れエル・ファシルの独立革命政府と合流したヤンは、2度目のイゼルローン攻略を目論む。一方、自由惑星同盟を完全に粉砕するべく、首都ハイネセンへ艦隊を差し向けたラインハルトに、同盟軍の宿将ビュコックが最後の抗戦を試みた。圧倒的劣勢のなか、護るべきもののために立ち上がった老将と若き皇帝の激戦は、英雄たちに何をもたらすのか。解説=久美沙織

銀河英雄伝説〈7〉 怒濤篇 – 田中芳樹|東京創元社 (tsogen.co.jp)

受賞歴

第19回星雲賞 受賞

書評

歴史に残る屈指の名作。
『銀河英雄伝説』、略して「銀英伝」の第6巻です。

ヤン・ウェンリー、ハイネセンを離れる。
素晴らしき自由と平穏はやはりヤン・ウェンリーには似合わない。

物語がまた動き始めたところで終わった第6巻。

第7巻はその続き。

描かれるのは、ヤン・ウェンリーの再起と自由惑星同盟の最期です。

そんな7巻、1つ目のオススメポイントは、

老将・ビュコック提督

老兵は死なず、ただ消え去るのみ。

しかし、それは役目を終えた兵士の為の言葉。
今まさにラインハルトに飲み込まれようとしている自由惑星同盟において、ただ静かに余生を過ごす。
ビュコック提督はそれを是としません。

圧倒的兵力差。
勝ち目のない戦い。
不敗の魔術師たるヤン・ウェンリーもいない中、提督の戦いが描かれます。

「老練」という言葉の代名詞たる提督は、その目に何を見たのか。

2つ目のオススメポイントは、

シェーンコップ父娘

ワルター・フォン・シェーンコップ
カリンこと、カーテローゼ・フォン・クロイツェル

この2人が遂に対面します。

薔薇の騎士連隊の元連隊長にして、世紀の遊び人にして、ヤンに面と向かってクーデターを勧める問題児。
そんな彼は、娘と対面した時一体なにを思うのか。

要注目です!

民主政治と専制政治。
その葛藤を戦記と共に描いた名作の7巻。

是非お読み下さい!

紙書籍

マッグガーデン・ノベルズ(2018年)

創元SF文庫(2007年)

徳間デュアル文庫(2001年)

徳間文庫(1997年)

トクマ・ノベルズ(1985年)

電子書籍

全巻セット

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。