【書評・紹介】『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #01』 枯野瑛

2024年8月5日小説,ダークファンタジー,NL(HL、異性愛),ポスト・アポカリプス,ハイファンタジー,終末もの(小説),バトル・アクション,ファンタジー,復讐劇,ライトノベル,恋愛小説枯野瑛,ue

ティアット、ラキシュ、コロン、パニバル
妖精達の5年後を描いた第二部開幕!

著者:枯野瑛
イラスト:ue

本作は『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』の続きにあたるシリーズです。
前作を読んでいなくとも問題はありませんが、読んでおくことをおすすめします。

また、『すかすか』のネタバレを含みます。

ストーリー
描写
キャラクター
独自性
電子書籍 有り
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あらすじ

数年後の浮遊大陸群。次代の黄金妖精たちによる、第二部、開幕!
アニメで話題騒然!! 涙と希望を受け継いだ、次代妖精たちによる第二部、開幕!
〈人間〉は規格外の〈獣〉に蹂躙され滅びた。〈獣〉を倒しうるのは、〈聖剣〉(カリヨン)を振るう黄金妖精のみ。
戦いののち、〈聖剣〉は引き継がれるが、力を使い果たした妖精たちは死んでゆく。
「誰が恋愛脳こじらせた自己犠牲大好きよ!」
「君らだ君ら! 自覚ないのかよ自覚は!」
廃劇場の上で出会った、先輩に憧れ死を望む黄金妖精(レプラカーン)と、嘘つき堕鬼種(インプ)の青年位官の、葛藤の上に成り立つ儚い日常。
ティアット、コロン、ラキシュ、パニバルたちが、成体妖精兵となり活躍!

「終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#01」 枯野 瑛[角川スニーカー文庫] – KADOKAWA

受賞歴

第53回 星雲賞 ノミネート

書評

ひっそりと竚む大剣。
その剣を見つめ、静かに涙を流す1人の少女。

すかすかの第1巻と対比するように描かれている少女・ティアット。

『終末なにしてますか?もう一度だけ、会えますか?』
略して「すかもか」の第1巻。

描かれるのは『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?
の5年後の浮遊大陸群。

主人公はティアット
クトリに憧れていたあの少女も大きくなりました。

しかし、世界は終末への歩みを未だ止めていません。

すかすか第5巻で描かれた獣。
11番浮遊島に現れた〈穿ち貫く二番目の獣アウローラ〉。

妖精兵によって倒され、浮遊大陸群は獣から救われた。
かに見えました。

しかしその後、
広く包み込む五番目の獣マテルノ〉が13番浮遊島に
重く留まる十一番目の獣クロワイヤンス〉が39番浮遊島に出現。

浮遊大陸群は獣に脅かされています。

その獣に相対するのは妖精兵。
ヴィレム、クトリらの願いも虚しく、また妖精郷の門が開かれようとしています。

さて、すかすかでは
世界を守るために使い捨てにされる少女兵・クトリと
人間族最後の一人となってしまった教官・ヴィレムの物語が描かれました。

では、すかもかでは何が描かれるのか。
世界を守るために使い捨てにされる少女兵は、ティアットです。
ラキシュ、コロン、パニバルも加わります。

では、ヴィレムの役に相当するのは?

嘘つき堕鬼種インプの青年位官

「終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#01」 枯野 瑛[角川スニーカー文庫] – KADOKAWA

見た目は徴無しシルシナシ、種族はインプ。
とある過去を抱えた1人の青年。
フェオドール・ジェスマン四位武官。

この2人の物語がすかもかと言えるでしょう。

そして、すかすかの登場人物達も多数登場!
と言っても1巻は言及されるだけですが、すかすか読者にはたまらない続編です。

そんな本作のテーマというかはやはり

妖精兵が死ぬことで世界が救われるという歪んだ理の行方

1人の妖精兵が死ぬことで世界の民が暫くの間救われる。
計算するまでもない。圧倒的な合理性。

クトリは仲間のためにその命を燃やしました。

そのクトリに憧れるティアット
クトリの性格面を受け継いだと言えるのかな?

そして、クトリから聖剣・セニオリスを受け継いだラキシュ
アイセアノフトと言った元気印の面々を思い起こさせるコロン。(2人とも生きてますけどね!)
ネフレンを思い起こさせるパニバル

終末を迎えつつある世界で、次代を担う4人の妖精兵。
そして彼女らの上官となった堕鬼種インプ
そんな若者たちを描いたライトノベル。

「すかもか」 是非お読み下さい!

文庫本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。