【書評・紹介】『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #10』 枯野瑛
遂に始まった最後の戦い
紡がれるのは世界を護る物語か?それとも世界を壊す物語か?
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| 続きが気になる度 | |
| 感動度 | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
あらすじ
終わりゆく世界を救うために、この幸せな楽園を[壊す/護る]。
浮遊大陸群を救う、最後の戦いが始まった。
「終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#10」 枯野 瑛[角川スニーカー文庫] – KADOKAWA
〈最後の獣〉の内に広がるのは、在し日の地上を模した風景。
散り散りに降り立った先、目を覚ましたティアットの前にはエマと名乗る女性と、白いマントの少年が現れて――。
あるいは豚面種から数多の人間を救い。あるいは竜種を葬りながら。
この世界を壊すという役目に奔走する妖精兵たちを裂く、新たな選択肢とは。
「もうすぐ、時がくる。君が征く道を、君が選ぶ時が」
楽園の崩壊は近づく。
受賞歴
第53回 星雲賞 ノミネート
書評
2番浮遊島、〈いずれ訪れる最後の獣〉の結界に囚われた星神・エルク。
花かんむりを被り、優しく微笑む彼女の隣にいるのは、白髪の少年。
さて、彼は一体……?
ティアット、コロン、パニバル、アルミタ、ユーディア。
妖精達が2番浮遊島へ最後の戦いに挑むために乗り込んだところで終わった第9巻。
10巻はその続き。
2番浮遊島の結界の中に形作られた、生まれたばかりの世界の話。
〈いずれ訪れる最後の獣〉は核を持たない。
取り込んだ誰かにその役割を担わせ、その誰かの記憶を元に世界を生成する。
取り込まれたのは1柱の星神と3柱の地神、そして大賢者。
彼らがいなければ、浮遊大陸群は助からない。
勝利条件は、囚われた神と大賢者を結界の外へと脱出させ、結界を破壊すること。
その上で第10巻。
舞台となるのは、囚われた神と大賢者の記憶を元に作られた小世界。
それは、在りし日の地上を模した風景。
人間が滅ぶ前の世界。
そんな本巻、1つ目のオススメポイントは、
ヴィレムの戦友。
護翼軍の相談役。
浮遊大陸群を作り、生き残った者達を導いたその人。
そして、妖精を発生させている当事者。
『すかすか』では、ヴィレム、そしてラーントルクとの会話で描かれてきた彼。
『すかもか』では、弟子となったラーントルクから示唆されてきた彼。
その人となりが本編で描かれるのは初めてなんですね。
尤も、少ない登場場面でものすごいインパクトを残してきた御仁。
想像通りの人物であり、要注目です。
そしてもう1つのオススメポイントは、
9巻の最後。
エルクと共に登場した彼。
花壇の水やりの当番を失念していた彼。
彼は一体だれなのか。
注目せざるを得ません。
第10巻は最後の戦いを描く前巻。
起承転結の起と承に当たるお話。
すかすか、すかもかを通して描かれてきたあの葛藤を忘れてはいけません。
今までがあったからこそ、この物語はあるのです。
すかもか第10巻。
是非お読み下さい!
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dorasyo329
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