【書評・紹介】『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #03』 枯野瑛

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リンゴはもういない
ラキシュは目を覚まさない
フェオドールは決意する
世界との戦いを

著者:枯野瑛
イラスト:ue

既刊のネタバレを含みます。
第1巻はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
独自性
電子書籍 有り
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あらすじ

「だからね、わたし、やっと決めたよ。──きみの、邪魔をしてやる」
あれから10日が経った。妖精の存在と特性についてはまだ極秘事項のままで、〈重く留まる十一番目の獣〉(クロワイヤンス)を仕留めたのは、フェオドール四位武官が極秘で預かっていた、最新の試作爆弾であるとされた。
常識を超えた強さで魔力(ヴェネノム)を熾した黄金妖精(レプラカーン)ラキシュはいまだ目覚めず、リンゴはもういない。
――フェオドールは結論した。
きっともう始めてしまうべきなのだろう。世界に敵対する、最初で最後の戦いを。
次代妖精による第2部、急転直下の展開!

「終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#03」 枯野 瑛[角川スニーカー文庫] – KADOKAWA

受賞歴

第53回 星雲賞 ノミネート

書評

コロンが泣いています。
元気印のコロンが泣いています。
プルガトリオを手に泣いています。

すかもか、第2巻。
リンゴは妖精郷の門を開きました。
ラキシュフェオドールリィエルを守り、その心を燃やし尽くしました。

大切な存在を失ったフェオドール
失ってしまったからこそ、計画を実行に移そうと決意する。

フェオドールは、浮遊島を間引きたい。
住民全員が守られていることを実感する世の中にしたい。
そのために、浮遊島を堕とすために、兵器である妖精の力が必要。

彼が動き始める3巻です。

そのフェオドールと対を成すように、ティアットにも変化が現れます。

「クトリ先輩だったらきっと」

クトリに憧れ、クトリのようになりたくて、でもなれなくて。
そんなティアットも少しずつ変わり始めます。

そして、忘れてはいけないのがラキシュ
彼女はまだ死んではいません。
妖精はもともと死んでいるからという話ではなく、彼女はただ目を覚まさないだけです。

前世に侵食され始めていたラキシュ
大事な人を守るために魔力を熾し、前世に侵食されてしまったラキシュ

2巻で何故、アイセアが再登場するに至ったのか。

そんな中、少しずつ明らかにされていく5年間のこと。
『すかすか』と『すかもか』の間に一体何があったのか。

まだまだ一本の線となるには程遠いですが、それでも少しずつ点の数が増えていきます。

お互いがお互いを大嫌いと言い合うティアットフェオドール
世界を守る妖精兵と、世界を滅ぼそうとする青年位官。

フェオドールが動き始めた時、彼と彼女の進むべき方向は、ベクトルは果たして同じ方向を向いているのか。

すかもか第3巻。
是非お読み下さい。

文庫本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。