【書評・紹介】『転生したら剣でした 6』 棚架ユウ

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強豪ひしめく武闘大会開幕
獣王と黒猫族の関係から目が離せない第6巻

著者:棚架ユウ
イラスト:るろお

※既刊のネタバレを含みます!
第1巻はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
テンポの良さ
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、テレビアニメ
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あらすじ

猫耳少女と共に剣としてその銘を異世界に刻み込め!ネット小説大賞受賞の無機物転生ファンタジー!
遂に開催される武闘大会。 しばらくの間、ルミナの元で修行をしていた師匠とフランは、 万全の状態で大会に挑む。 順調に予選を勝ち進んでいく二人だったが、 本戦は獣王の側近やAランク冒険者のアマンダ、 フォールンドとかなりの強敵が揃っていた。 圧倒的な格上相手に、フランは奥の手を使うのだった……。 猫耳少女と共に剣としてその銘を異世界に刻み込め!ネット小説大賞受賞の無機物転生ファンタジー!

MICRO MAGAZINE

受賞歴

第4回ネット小説大賞 受賞

書評

転生したら剣でした。第6巻です。

ウルムットのダンジョンで物語が展開された第5巻。
ダンジョンマスターのルミナとの出会い、黒猫族の進化の秘密。
そして、黒猫族の先達の話も明かされました。

加えて、獣王が初登場。

第6巻は、武闘大会のお話です。
これまでに登場してきた強豪たちが再登場。
アマンダも出てきます。

そして肝心の獣王との物語。

これは断言して良いと思います。
駄作です。

武闘大会とあって、多くのキャラクター達。
今までの名前が出てきたキャラも再登場します。

にも関わらず、果たしてその中に魅力的に描かれている人物が何人いるのか。
はっきり言ってアマンダだけだと思います。
それなりに描写されているのは。

そのアマンダにしても、この描き方はないわという描写が。
伏線は前もって張っておくから伏線なのです。
張り方が不十分な伏線を急に回収されても困惑しかありません。

何より、感情移入ができない。

この点、アニメは見事でした。
伏線をしっかりと張っていました。

さらに獣王との物語もそう。
ふざけんなって感じです。
キャラクターに重みがない。

そんな簡単にキャラ変されちゃついていけません。

そして何より嫌だった。これはないと思ったのが
この物語の根幹をなすと思っていた

進化の話

これこそまさにふざけんなです。

こんな描かれ方ありですか?
なしでしょう。

強くなりたい、進化を果たしたい。
これはフランの目標、行動原理です。

全く持って感情移入できる描き方をされておらず、読者への押し付け感満載でしたが、それでも飲み込んで読んできました。

黒猫族の過去。
ひいてはこの世界の理にも絡んできそうな話でもあったからです。

それを、こんな形で描写すんのかよ、と。
今までの5巻は何だったのか。

盛り上がりに欠ける描き方です。

そもそも武闘大会をメインにしている時点で、読み物としてはアクション、戦闘描写、そしてキャラクターの関係性を楽しむ巻であるはず。
それを、こうするのかと。

いや、面白いですよ?
興奮しますよ?

でも、こんな描き方は望んでいなかった。

もうこの物語がわからないです。

フランと師匠が主人公なのはわかります。
二人の旅路を描く物語でしょう。

じゃあその目的は?

フランが可愛い。
テンポが良い。
この二つ以外に本作の魅力はあるのでしょうか。

はっきり言って、小説という気がしません。
なんでしょう。
フランという少女の観察日記?伝記?
少なくとも、「物語」とは思いたくありません。
あまりも薄っぺらすぎる。
感情移入ができない。

それでも一応、この巻はこのシリーズを語る上で重要な巻であるのでしょう。
ええ、そうでしょうとも。
ここまで読んできたのなら、この巻を読まないわけにはいかないのです。

そんな、『転生したら剣でした6』でした。

全巻セット

単行本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。