【書評・紹介】『俺の『運命の赤い糸』に繋がってたのは、天敵のような女子だった件』 赤金武蔵
4月22日に左手薬指に『運命の赤い糸』が現れる世界。
その糸に繋がっていたのは、喧嘩ばかりの天敵のような女子だった。
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| ラブコメ度 | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
あらすじ
素直になれない二人の、焦れったくも甘々なラブストーリー
俺の『運命の赤い糸』に繋がってたのは、天敵のような女子だった件 | 特設ページ | ファンタジア文庫 (fantasiabunko.jp)
16歳になる年の4月22日に、左手薬指に現れる赤い糸。それは、世界のどこかにいる運命の人に繋がっており、その相手と結ばれれば必ず幸せになれるという。
真田暁斗の赤い糸が繋がっていたのは、顔を合わせれば喧嘩ばかりのクラスメイト・久遠寺梨蘭。互いに“嫌われている”と思い込む二人の関係は、赤い糸で結ばれても何一つ変わらない……はずだった。
「アンタは一生ッ、私だけを見てればいいのよ!」
赤い糸の力で、隠していた好意がダダ漏れに!? 実は、これまでの言動は全て照れ隠し! 運命の人になったことで、素直になれない梨蘭の本当の想いを知ることに……。
「…暁斗、暁斗。いつか、名前で呼んでほしいな……」
不器用な美少女とちょっと鈍感な少年が織りなす、“大好き”が溢れて止まらない、甘くて焦れったい恋の物語。
書評
この物語の世界では、16歳になる歳の4月22日に、左手薬指に本人達にしか見えない赤い糸が現れる。そして、脳裏にその相手が浮かぶ。
赤い糸同士で結ばれた二人の相性は良いが、もちろんその人と本当に結ばれるとは限らない。
世の中には赤い糸同士でないカップル、夫婦も大勢いる。
そしてこれは俗に『運命の赤い糸』と呼ばれている。
原理は不明。故にファンタジーです。
ちなみに、この設定以外にファンタジー要素はありません。
そんな世界で、主人公・真田暁斗は4月22日、脳裏に1人の女子の姿が浮かぶ。
それは、顔を合わせれば喧嘩ばかりの天敵のようなクラスメイト・久遠寺梨蘭の姿だった。
もちろん梨蘭の方も脳裏に暁斗の姿が浮かんでいるわけで。
今まで喧嘩ばかりだった2人の関係は、『運命の赤い糸』によって少しずつ変わっていく。
というお話。
まず何より設定が面白いですよね。
『運命の赤い糸』が見える=運命の相手がわかる。
前述の通り、というかタイトルの通り、暁斗の『赤い糸』は梨蘭へと繋がっていました。
しかしもうあらすじを読んでも、何ならタイトルからも容易に想像かつくように、所謂「建前と本音」、もっと言えば「ツンデレ」というやつ。
そんな女子との間に『赤い糸』が現れたんですから、進展しないわけがない。
その過程が本書の見どころです。
しかし一方で前述の通り、『赤い糸』が繋がっていたとしてもそのまま結ばれるとは限らない。
16歳を迎える4月22日より前に好意を抱いていた相手がいた場合、その事実が意味するところは特に大きくなるはずです。
それこそ例えば、
『運命の赤い糸』で繋がってはいるけれど、自分のことを嫌っている人、と
『運命の赤い糸』で繋がっていないけれど、自分のことを好いてくれている人。
人はどちらを選ぶでしょうか。
この物語は一見すると、『恋のライバルなんて必要ない! 二人の関係性だけで描かれ敗者が存在しない恋の物語』のように見えますが、そんなことは無いということです。
この作品の特に素晴らしいところは、特に第4話にあると思います。
なるほど確かに初っ端からそれなりに匂わせ、その伏線を第3話で回収し、さあどうなるという転と結の間の4話。
よく使われるテクニックではあれども、それでも1ページをまるまる使ったこの描写と、そこに合わさるゆきうなぎ先生のイラスト。
評価項目に「感動度」を入れてはいませんが、読めば必ず心を動かされるはずです。
4月22日(良い夫婦の日)に左手薬指に『運命の赤い糸』が現れる世界。
その糸に繋がっていたのは、喧嘩ばかりの天敵のような女子だった。
赤金武蔵が紡ぐラブコメディ。
是非お読みください!
文庫本
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dorasyo329
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