【書評・紹介】『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー 3』 佐島勤

小説,NL(HL、異性愛),SF小説,大学生(恋愛),三角関係,短編小説,ライトノベル,恋愛小説佐島勤,石田可奈

明かされるのはマテリアル・バーストの本来の用途
そして、一条とほのかの恋の行方も描いた第三巻

著者:佐島勤
イラスト:石田可奈

既刊のネタバレを含みます。
第1巻はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
独自性
電子書籍 有り
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あらすじ

司波達也最強の魔法が再び放たれる! 一方、魔法大学には恋の嵐が!?
 FEHRとの提携交渉のためUSNAへ向かう真由美と遼介。優秀な魔法師の海外流出を防ぐために海外渡航が自粛されている中での渡航。自粛を要請している国防軍への挑発行為と受け取った情報部は、国を牛耳る陰の組織、元老院へ助力を求める。
 しかし、国内に残る達也にも策はある。魔法師の自由を確立するため、魔法の存在意義を示すため、達也が持つ最強魔法、マテリアル・バーストが放たれる――。
 一方、魔法大学のキャンパスでは普段と違う空気が流れていた。リーナが渡米しているため深雪の護衛として達也がそばにいることが増える。そのことにやきもきする、とある男女の姿が……。

「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(3)」 佐島 勤[電撃文庫] – KADOKAWA

書評

メイジアン・カンパニーの第3巻です。
やっと求めていた『魔法科高校の劣等生』の続編が描かれました!
そういう巻です。

本巻は本編に加え二つの短編小説。
一条の深雪に対する恋の行方、そしてほのかの達也に対する恋の行方が遂に描かれています!!

本編

七草先輩らのUSNA行きを巡って襲撃があったりした第2巻。
第3巻は、七草先輩らが旅立つあたりの出来事が描かれます。

注目すべきはやはり、「マテリアル・バーストが放たれる」の一文。
あの戦力のハイパーインフレとしか言い様がない頭のおかしい魔法。
それがまた放たれるという。

その目的は?そして対象は?

達也個人に焦点が当てられている話です。
それ故に面白い。

こういう話をもとめていた!
そう言えるストーリーです。

短い分、1,2巻の冗長すぎる展開もなく、
達也とその周囲に焦点が絞られ、
そしてサクサク進んでいく。

我慢して1,2巻を読みすすめてきた甲斐があったと言える作品です。

ですが、3巻はそれで終わりません!
更に満足感のある2つの短編小説が待っています!

偽装恋愛 ―CASE:一条将輝―

一条さん家の将輝くん。
達也との婚約を発表した深雪に婚約を申し込んだ人。
一高の卒業式の日に、深雪をかけて達也と殴り合い、敗れた人。

しかし、彼はまだ深雪のことが好き。
そのことは既刊からも伺えます。

一方で『魔法科高校の劣等生』では劉麗蕾との関係も示唆されていました。

そんな達也のライバルキャラであった一条の恋の行方が描かれます。

深雪への想いはこれで終わるのか終わらないのか。
一条の再従兄妹でもある鶴画黄里恵も巻き込んで、一条らしい恋愛模様が描かれます。

一言で言えば、非常に満足感のある作品です。

失恋 ―CASE:光井ほのか―

達也のことが好きなほのか。
「夏休み編」で告白し振られ、
深雪との婚約を知っても、諦めないことを宣言し、
そんな彼女にも遂に転機が……?

気になるのはやはり『失恋』の二文字。

あとは、七宝琢磨くんという空回りな後輩クンもいました。

ずっとずっと達也に想いを寄せてきたほのか。
その物語もそろそろ……。

こちらも比較的満足できる作品でした。


待ち望んでいた『魔法科高校の劣等生』の続編。
是非お読みください。

文庫本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。