【書評・紹介】『盾の勇者の成り上がり 1』 アネコユサギ
仲間に裏切られ全てを失った勇者の成り上がりを描く
異世界転移ライトノベル
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| 感動度 | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
| 他のメディア展開 | コミック、テレビアニメ、舞台、オーディオブック、ゲーム |
あらすじ
誰も信じるな――すべてが敵だ。異世界を舞台に勇者の復活劇が始まった!
盾の勇者として異世界に召喚された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、勇者としての名声と金銭を一度に失ってしまった。
「盾の勇者の成り上がり 1」 アネコ ユサギ[MFブックス] – KADOKAWA
……なぜ、俺だけがこんな目に遭うんだ!? 不信。疑念。猜疑心。世界中のすべてが敵だ! 他者を信じられなくなった尚文だったが、そんな彼の前に、一人の少女が現れて……!? 苦悩の果てに、彼が手にしたものは一体何なのか!?
これは一人の男が、絶望の底から這い上がって行く軌跡を描いた成り上がりファンタジー!
書評
異世界転移系ライトノベルです。
そして本書には短編小説、短編集、連作短編集のカテゴリーを付けましたが、これは本書の大部分を占める本編に加えて、番外編『槍の勇者の道化道』、『お子様ランチの旗』が収録されているためです。この番外編の書評も後半で述べます。
本編
舞台は典型的な異世界。RPGゲームの舞台と言っていい剣と魔法の中世ヨーロッパ感のある世界です。
主人公・岩谷尚文はこの異世界に召喚され、盾の勇者として魔物が大量に発生する「波」という現象と戦うことを求められます。
しかし、冒険三日目にして仲間から裏切られ、冤罪をかけられ、全てを失ってしまい…。
絶望の底から這い上がっていく復讐系、成り上がり系のストーリーです。
本書、本シリーズの醍醐味はやはりそのダークファンタジー感。
前述の裏切りだけに留まらず、人身売買、奴隷、亜人差別など非常に重たい事柄も語られます。
そして勇者でありながらも、苦労し成長していくストーリー。
一応勇者である以上、所謂「俺TUEEEE」と捉えられなくもないのですが、武器が盾であるという点(盾でどう戦うねんという)、序盤に裏切りにあって全てを失う点などから、あまり俺TUEEEE感はなく、むしろ成長譚である側面の方が強いです。
そんな全てを失ってしまった尚文の最初の仲間となるのがラフタリア。表紙絵のケモミミ娘です。
尚文とこのラフタリアの二人の話が物語の大部分を占めます。
ここから先はあらすじ・書評を超えてネタバレになってしまうと思う故語りませんが、このラフタリアが本当に可愛いんです!
それも可愛いだけに留まらず、いくらゲームヲタクであるとは言え、その交渉力とかにはやや無理があるんじゃないかと感じられてしまう主人公・尚文に比べて、きちんとキャラクターが作りこまれており、過去・出会い・成長と非常に重みのあるキャラクターとなっています。
第一巻はこのラフタリアの物語と言っても過言ではないように思います。
槍の勇者の道化道
後半に掲載されている番外編の短編小説です。
主人公は尚文と同じように召喚された槍の勇者・北村元康。救いようがない人物です。
そんな彼がこれからの伏線となる冒険に挑むお話です。
ただこの話も如何せんダークファンタジー。道化師が観客を喜ばせている後ろで本当の物語は進むもの。道化師の滑稽さに笑える話でもありながら、かなり胸糞悪いお話です。
いや、もしかしたら道化師の語る話が真実なのかもしれませんが…。解釈は読者次第でしょう。
お子様ランチの旗
みんな大好き、ラフタリアの過去のお話です。
ラフタリアがラフタリアたる所以。彼女が戦い、歩み続ける理由。
こちらの番外編もかなり重苦しい物語ですが、それでいてとても感動できる物語です。
総評
ここは夢のある異世界じゃなく、現実の異世界なんだ。
盾の勇者の成り上がり1 272ページより
これは尚文の言葉です。
現実の異世界の言葉の通り、全体的にダークファンタジー、重い、重苦しい、怒りが沸く、胸糞悪いストーリーが主です。
しかし、だからこそその中で描かれる小さな幸せに感動し、これから紡がれていく成り上がりの物語に期待を抱かざるを得ない。そんな物語です。
テレビアニメ化もされた、小説家になろう発の人気作
仲間に裏切られ全てを失った勇者の成り上がりを描く異世界転移ライトノベル
是非お読みください!
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