【書評・紹介】『幼女戦記 8 In omnia paratus』 カルロ・ゼン

2022年8月19日小説,ダークファンタジー,異世界もの,異世界転生(小説),SF小説,戦記小説,バトル・アクション,ファンタジー,ライトノベルアニメ映画,テレビアニメ,カルロ・ゼン,篠月しのぶ

ゼートゥーア閣下が東部戦線で面目躍如の働きを見せる第8巻。
幼女という言葉に騙されることなかれ。

幼女戦記8巻の表紙

著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ

シリーズ既刊のネタバレを含みます!
第1巻はこちら。

シリーズの紹介はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
続きが気になる度
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、テレビアニメ、アニメ映画、オーディオブック
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あらすじ

老人の覚悟、幼女の保身
連邦資源地帯への大規模攻勢作戦『アンドロメダ』。
無謀を説いていたゼートゥーア中将は
参謀本部から東部への『栄転』に至る。
先細った連絡線、破たん寸前の兵站網、極めて長大な側面の曝露。
要するに、誰もがオムツの用意を忘れているのだ。
かくして、ゼートゥーア中将はレルゲン戦闘団へ特命を下す。
指揮官たるターニャに命じられるのは退却の許されない籠城戦。
勝たねばならない。
人材、食糧、砲弾、すべてが不足すれども
勝利依存症の帝国は戦争を止められない。
苦しかろうとも、続けるしかない。
足りない火力は血と覚悟で埋めるのみ。
さぁ、起こりうるすべてに備えよう。

「幼女戦記 8 In omnia paratus」 カルロ・ゼン[新文芸] – KADOKAWA

受賞歴

BOOK☆WALKER大賞2017 大賞

書評

存在Xによって異世界に転生させられ幼女となったサラリーマンの戦いを描くライトノベルの第8巻です。

春季攻勢に対する反撃、鉄槌作戦の成功が描かれた第7巻。
これで停戦、講和への道筋がついたと誰もが喜んだ第7巻。
その終盤で帝国の勝利依存症が明らかとなり、戦争継続が決まってしまった第7巻。

第8巻はその続き。
連邦への大規模攻勢作戦が早速描かれます。
と言いたいところですが、第壱章は「とある記者のみる東部戦線」。
連合王国のとある記者・アンドリューから見たドレイク中佐らの東部戦線が描かれます。

そして第弐章からが大規模攻勢作戦「アンドロメダ」。
加えて重要なのは、あらすじの通りゼートゥーア閣下が東部に左遷されているということ。
しかも指揮を取るわけではありません。
役職は実験のない査閲官。
しかし、あのゼートゥーア閣下が最高統帥府の思うがままに動くわけもなく。
ターニャらサラマンダー戦闘団を切り札に動き始めます。

8巻の魅力はこのゼートゥーア閣下の面目躍如です。
戦務を司るゼートゥーア閣下が東部に来たら一体どうなるのか。
もうひたすらにゼートゥーア閣下がただただかっこいいとしか。
篠月しのぶ先生によるゼートゥーア閣下が銃を片手にカッコつける挿絵が見られるのはこの8巻だけです!
ゼートゥーア閣下のファンブックと言ってもいいくらいに大活躍されます。

しかし、その一方で表紙絵からも察することができるように、帝国の状況は日々悪化していきます。
帝国は、この戦争は一体どこへ向かうのか。
7巻もこの戦争の向かう方向性を決定づける巻でしたが、8巻は更にその方向が限定されていく巻でもあります。
ここまで読んできた読者なら一度は考えたであろうこと。
物語が更に動き始めます。

そんな8巻の副題は「In omnia paratus」。
ラテン語で「全てに備えよ」。転じて「覚悟を決めろ」というような意味合い。

果たして何に備えればいいのか。何の覚悟が求められているのか。

ゼートゥーア閣下が東部戦線で面目躍如の働きを見せる第8巻。
ゼートゥーア閣下好きにはたまらない1冊です。
是非お読みください!

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。