【書評・紹介】『『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで』 岩柄イズカ

2022年5月13日小説,中学生(青春),NL(HL、異性愛),高校生(青春),中学生(恋愛),恋のライバルなんて必要ない! 二人の関係性だけで描かれ敗者が存在しない恋の物語,高校生(恋愛),もしかしたら今どこかで本当に紡がれているかもしれない恋の物語,青春小説,ライトノベル,恋愛小説岩柄イズカ,maruma(まるま)

コミュ障を治したい女友達が友達じゃなくなるまでを紡ぐ、
優しくて温かい可愛さ満点のラブコメディ

著者:岩柄イズカ
イラスト:maruma(まるま)

ストーリー
描写
キャラクター
ラブコメ度
温かさ
電子書籍 有り
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あらすじ

男だと思っていたゲーム友達が、実は白い髪がコンプレックスの内気な女の子だった!?
引っ込み思案な少女と織りなす、もどかし青春ラブコメディ!

「シュヴァルツって、女子……だったの……?」
 オンラインゲームで相棒としてやってきたユーマとシュヴァルツ。男同士、気のおけない仲間だと思っていたが……リアルで対面した“彼”は、引っ込み思案な女の子だった!?
 生まれつきの白髪がコンプレックスで友達もできたことがないという彼女のために、友達づくりの練習をすることにした二人。“友達として”信頼してくれる彼女を裏切るまいと自制するが、無自覚で距離の近いスキンシップに、徐々に異性として意識してしまい……。
 内気な白髪美少女と織りなす、甘くてもどかしい青春グラフィティ。

『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで | GA文庫 (sbcr.jp)

書評

ヒロイン・シュヴァルツ改め上城ゆいはその見た目からいじめられ、またコンプレックスを抱き、対人恐怖症気味となり引きこもっていました。
そんな時、主人公・ユーマ改め杉崎優真とゲームの中で出会い、友人となります。
そんな折、進学先の高校が同じだとわかり二人はリアルで会うことに。

シュヴァルツのことを男子だと思っていたり、多少の行き違いはあったものの、コミュ障を治し、高校で友達を作るという目標のためにユーマは協力することに。
高校が始まる前、中学生最後の春休みの二人の物語です。

そんな本書の主題は、タイトルの遠い「女友達が友達じゃなくなるまで」。
友人として、親友としてコミュ障を治すために協力しているうちに、やはり芽生えてきてしまうユーマの恋心。
一方でゆいの方も、ユーマと過ごしていくうちに……?
なラブコメディです。

そんな本書の魅力はやはりゆいの可愛さと物語の優しさ、温かさ。
ゆい自身はコンプレックスに感じていますが、それでもやはり見た目が可愛い(maruma先生、神)。
白髪、赤目。
そしてそこに加わるたどたどしいアニメ声。天使です。
なお、白い髪に赤い目と聞くとアルビノを想像しますが、そういった言及もなく、日焼けなどの対策も取っているようには見受けられないので、恐らくアルビノではありません。

そしてそれ以上に可愛いのが内面。
コミュ障で引っ込み思案。
今まで友達がいたことがなく、ましてや異性との関係も0。
人間関係を知らず、端的に言うとユーマとの距離感がどんどん近づいてきます。
なにせ初めてできた友達。
そりゃ近くなります。でも一方で好意や恋といったことはまだわからず。。。

そんな距離感が近いゆいに、友人だからと自分に言い聞かせるようになるユーマ。

物語が進むに連れて変化、進展していく二人の関係性。
最高です。

そんな二人の物語ですが、一巻にはさらにもう一人登場人物がいます。

それがユーマの姉、ネネ。
歳の離れた血の繋がっていない義理の姉というヲタクが好きそうな設定。
時にユーマの相談に乗ったり、物語を展開させる役目を担ったり。
ラノベっぽさを醸し出す(=キャラの魅力を描き出す)上で重要なラノベっぽいキャラクターです。

そんな本書の英題は表紙にあるように
「This is the memory until the girl who said “Please be my friend foever." is no longer my friend」
んん?
「foever」?
なお、2巻では「forever」に修正されています。
何か意図があるわけでもなく、恐らくただの脱字なのでしょうが、それならばしっかり校正しておいて欲しかったなあと。

なお、中身にはそういうことはない(はず)です。(少なくとも私は読んでいて気が付きませんでした。)
細かいところではありますが、気になったので一応。。。

まあそんな些細なことを気にする必要はなく、
コミュ障な女友達と織りなす温かい最高のラブコメディです。
是非お読みください!

なお、まとめ買いするならアニメイトがお得です!

文庫本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。