【書評・紹介】『魔法科高校の劣等生 12 ダブルセブン編』 佐島勤

2023年3月3日小説,NL(HL、異性愛),高校生(青春),SF小説,高校生(恋愛),このライトノベルがすごい!,禁断の恋,青春小説,バトル・アクション,ライトノベル,恋愛小説テレビアニメ,小説家になろう,佐島勤,石田可奈

新たな入学生を迎え、二年生になった達也達の高校生活を描いた12巻。

著者:佐島勤
イラスト:石田可奈

既刊のネタバレを含みます。
第1巻はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
青春度
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、TVアニメ、アニメ映画、ゲーム
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あらすじ

二学年の部、開幕!生徒会メンバーとなった達也と深雪の前に、ユニークな『新入生』が現れる。
西暦二〇九六年四月。司波達也と深雪は二年生に進級した。今までの目覚ましい活躍と実績が考慮され、今年度から新設された魔法工学科コースの生徒となった達也は、深雪の意向で彼女と同じく生徒会副会長にも抜擢される。 今年こそ、深雪と共に平穏な学校生活を……と考えていた達也だったが、『新入生』たちはそれを許さなかった。 七宝琢磨。入試成績トップとして、今年度の新入生総代を務めた『エリート』で、十師族の脇を固める師補十八家の一つ『七宝家』の長男。 七草香澄、七草泉美。十師族のひとつ『七草家』の長女・七草真由美の双子の妹たち。 同じの数字を持つ『ナンバーズ』の三人が、魔法科高校で波乱を巻き起こし――。新展開突入!

「魔法科高校の劣等生(12) ダブルセブン編」 佐島 勤[電撃文庫](電子版) – KADOKAWA

受賞歴

このライトノベルがすごい! 2020 2010年代総合ランキング 第8位

書評

シリーズ累計発行部数は2200万部突破の大人気シリーズ第12巻です。

祝、二年生進級!
司波兄妹始め、みんな無事に進級して二年生に。

変わった点は大きく二つ。

まずは、達也も生徒会メンバーに!
生徒会長と風紀委員長の密約が語られていた通り、達也の意思とは関係のないところで色々決まって生徒会副会長に。
兄妹揃っての副会長。

そして、二科生から魔法工学科コースの生徒に。
達也のために新設されたと言っても過言ではないコース。
これに伴い、クラスメイトの面々も変わっていきます。
以前に登場したあんな人やこんな人も再登場。
気がつけば巻頭のキャラ紹介がすごい量に……。

そして、達也達が二年生になるということは、新入生も入ってくるということ。

まずは、11巻で明らかとなった水波
穂波と同じ顔を持ち、真夜の思惑が絡む存在。
達也深雪
二人だけのはずだった愛の巣に異分子が紛れ込みます。

そして表紙の美少女二人。
11巻『お嬢様の華麗な(?)休日』に登場した七草の双子。
真由美の妹。香澄泉美

会長の妹ですから当然色々場をかき回してくれます。

そして更にもう一人。
あらすじに名前のある七宝琢磨

苗字に「七」の入る彼。
当然、七草との因縁もあり。。。

そもそも「七草」を何故「さえぐさ」と読むのか。
「七種」と書いて「さえぐさ」と読む苗字は実在しますが、「七草」と書いて「さえぐさ」と読む苗字はありません(ないはずです)。

12巻の主題はこの琢磨七草の双子の対立、因縁です。
そして魔法師同士、当然子供の喧嘩に収まるわけもなく。。。

やはり裏で暗躍するのはあの人達。。。

8巻の『アンタッチャブル―西暦二〇六二年―』がいかに大きな意味を持つのか。
今一度読み返しておくことをおすすめします。

そんな12巻ですが、一言で表すとすれば

青春小説!

政治や戦いといったことがないわけではありません。
しかし、やはり本巻は高校生達の青春を描いたものと言えるでしょう。

達也深雪ほのかの三角関係。
生徒会、風紀委員会、部活連の自治組織。
同級生や上級生との対立。
青春です!

裏で色々とあるとはいえ、今までの物語と比べればとても爽快感のあるストーリー。
高校を舞台に高校生を描くのですから、やっぱりこういう描写がありませんと!

そして思い返しておきたいのがやはり1,2巻の『入学編』。
まだまだ達也の人となり、もといヤバさが明らかになる前。
魔法科高校に入学したばかりの頃と、二年生となり後輩を持つようになった今。

読み比べてみると感慨深いものがあります。

特に一科生と二科生の間にあった垣根。
言ってしまえば「差別」。

一年経って何がどう変わったのか。

そうした対比を読むのもまた面白いです。

二年生になった達也達の高校生活を描いた12巻。
是非お読み下さい!

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