【書評・紹介】『魔法科高校の劣等生 22 動乱の序章編〈下〉』 佐島勤

2023年3月3日小説,NL(HL、異性愛),高校生(青春),SF小説,高校生(恋愛),このライトノベルがすごい!,禁断の恋,青春小説,バトル・アクション,ライトノベル,恋愛小説テレビアニメ,小説家になろう,佐島勤,石田可奈

三矢詩奈が行方不明?
後輩の活躍と孤立していく達也を描いた22巻

著者:佐島勤
イラスト:石田可奈

既刊のネタバレを含みます。
第1巻はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、TVアニメ、アニメ映画、ゲーム
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あらすじ

変貌する達也を取り巻く状況。二十八家内の溝が動乱を呼ぶ!?
 二〇九七年、四月。横浜で行われた、十師族及び師補十八家の後継者たちを集めた会議での達也の振る舞いは、他家との軋轢を生む。
 “全ては深雪を守るため”の達也の判断を支持する真夜。しかし、同時に他家への警鐘を鳴らす――特に、十文字家と十山家への警戒を強めるのだった。
 時を同じくして、十師族『三矢家』の少女、三矢詩奈が行方不明に!? 彼女を捜索する矢車侍郎と第一高校のメンバーたち。
 その裏には国防陸軍所属の遠山つかさの暗躍の影があった――。 
 “人間”と魔法師の共存。魔法師に集まる人々の懐疑心が、彼らの状況を一変させ、そして動乱の渦へと巻きこんでいく。

「魔法科高校の劣等生(22) 動乱の序章編〈下〉」 佐島 勤[電撃文庫] – KADOKAWA

受賞歴

このライトノベルがすごい! 2020 2010年代総合ランキング 第8位

書評

シリーズ累計発行部数は2200万部突破の大人気シリーズ第22巻です。

詩奈と侍郎くんが入学。
そして、十文字先輩主催の若手会議で孤立の道を選んだ達也。

23巻はその続き。
主たるストーリーは2つです。

1つは、四葉家の司波達也と周囲の関係性の変化。
要は他家との軋轢。

もう1つは、あらすじにもあるように、詩奈の行方不明事件。

この22巻のオススメポイントはその

詩奈の行方不明事件に動く侍郎

まずそもそも行方不明事件とは何か。
21巻で情報部のつかさが「要人救出訓練の人質役」を探していて、「彼をテストする良い駒が手に入った」と言っていましたが、
要するにそういうことです。

しかし、その詩奈を救うナイトは決して"彼"ではなく、侍郎くんでなければなりません!
それが幼馴染というものです!

二科生の侍郎。
詩奈の護衛になれなかった侍郎。

そんな彼もエリカに稽古をつけてもらうようになり。。。

同じ二科生でも達也はイレギュラーな存在。
比較対象にすらなり得ません。
しかし、侍郎も必死に努力していきます。
それが何のためなのかは言うまでもありません。

そしてそんな彼に何故エリカは稽古をつけているのか。

兄の死を境にエリカと達也の関係性は変化しました。
その達也とある意味で似た境遇にある侍郎に彼女は何を思うのか。

本作の素晴らしい点は、今までの伏線をもとに
新キャラである、詩奈と侍郎に関わる何故を構築している点。

そして何より、囚われのお姫様を騎士が救うという王道を描いている点。
しかも騎士は実力不足で、それでもお姫様を救おうと必死に努力していて、
加えて、お姫様と騎士は幼馴染。

面白くないはずがありません!

そしてそこに絡んでくる達也と他の若手魔法師達の関係性。
十文字先輩主催の会議での出来事です。

今まで味方と言えるような存在だった、十文字及び七草。
最近で言えば七宝。
そうした何巻にも渡って描かれてきた先輩後輩の関係性の変化も描く。

文句のつけようがない物語です。
魔法科高校の劣等生22巻、動乱の序章編〈下〉
詩奈と侍郎の物語、完結編です。
是非お読み下さい!

文庫本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。