【書評・紹介】『魔法科高校の劣等生 25 エスケープ編<下>』 佐島勤

2023年3月3日小説,NL(HL、異性愛),高校生(青春),SF小説,高校生(恋愛),このライトノベルがすごい!,禁断の恋,青春小説,バトル・アクション,ライトノベル,恋愛小説テレビアニメ,小説家になろう,佐島勤,石田可奈

達也と深雪を庇って倒れた水波
そして光宣が動き出す

著者:佐島勤
イラスト:石田可奈

既刊のネタバレを含みます。
第1巻はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、TVアニメ、アニメ映画、ゲーム
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あらすじ

その姿は救世主か、破滅を呼ぶ者か!? 運命の歯車が達也を戦いへと誘う。
 十三使徒の戦略級魔法に襲われた達也と深雪は辛くも生還を果たす。だが、水波は、かつて同じようにして達也を守った穂波のように生命の危機に立たされてしまうのだった――。
 そして、守るべきものと、自らの望みのためパラサイトという禁断の力を求める光宣。彼の選択は未来を揺るがすのか――!?
 達也と光宣、規格外な二人の魔法師がついに対峙する。
 そして、同じ頃、スターズではリーナ暗殺を目的とした叛乱が勃発!?
 魔法師の未来は如何に――物語はクライマックスへと、突き進む!!

「魔法科高校の劣等生(25) エスケープ編<下>」 佐島 勤[電撃文庫] – KADOKAWA

受賞歴

このライトノベルがすごい! 2020 2010年代総合ランキング 第8位

書評

シリーズ累計発行部数は2200万部突破の大人気シリーズ第25巻です。

『ESCAPES計画』を発表した達也。
その達也を狙って放たれたトゥマーン・ボンバ。
その戦略級魔法から達也と深雪を守るべく魔法を行使した水波。

彼女が倒れているところで終わった24巻。

25巻はその続き。
対になっていたエスケープ編上下巻の表紙の意味が明らかになります。

穂波の面影をもつ彼女は、穂波のように達也を守りました。
達也と深雪にとって水波は家族同然の存在。
当然、彼女を助けるべく動きます。

そして動き出す人物がもう一人。
光宣です。
彼も動き出さずにはいられなかったのです。

あらすじにはこうあります。
「守るべきものと、自らの望みのためパラサイトという禁断の力を求める光宣。」、と。

奇しくも、いや必然的に彼は「九」の家の者。

生命の危機に立たされた水波を巡る物語が始まります。
始まるはずだったんです!

最初はそう期待したんです!

なのにそうはなりませんでした。
本巻の構成は言ってみれば、起承転結・起結。

何故、水波を巡る物語だけで終わらせなかったのか。
何故、全体の20%をも割いてわざわざ最後にリーナの話を入れたのか。
構成が理解できません。
25巻は水波と光宣の物語だけで良かったはずです。
一冊をまるまる使ってその序章をきちんと丁寧に描写して欲しかったです。

読後感は最悪です。
この構成にいったい何の目的があるのかわかりません。
教えてほしいです。

ともかく、前半分の75%はとても面白いです。
水波と光宣。達也と深雪。
24,25巻の表紙絵通りの若者たちの物語が紡がれています。

エスケープ編下巻。
是非お読み下さい!

文庫本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。