【書評・紹介】『魔法科高校の劣等生 32 サクリファイス編/卒業編』 佐島勤

2023年3月3日小説,NL(HL、異性愛),高校生(青春),SF小説,高校生(恋愛),このライトノベルがすごい!,禁断の恋,青春小説,ライトノベル,恋愛小説テレビアニメ,小説家になろう,佐島勤,石田可奈

魔法科高校の劣等生、遂に完結!
光宣と水波を巡るパラサイトの物語の結末は?
そして達也と深雪の今後はどうなる?

著者:佐島勤
イラスト:石田可奈

既刊のネタバレを含みます。
第1巻はこちら

ストーリー
描写
キャラクター
独自性
電子書籍 有り
他のメディア展開 コミック、TVアニメ、アニメ映画、ゲーム
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あらすじ

劣等生の兄と優等生の妹の波乱に満ちた『高校生編』堂々完結!
 達也の元に届いた九島光宜からの挑戦状。パラサイトを制御下に置くだけにとどまらず、かつて達也を苦しめた周公瑾の知識も獲得した光宜は、病身という唯一の欠点すら克服し、日本へ戻ってきた。
 彼の狙いはただ一つ。愛する少女・水波の救済。
 一方、水波を救いたいと願う達也と深雪の気持ちもまた光宜と同じだった。しかし、両者の信念の違いから、激突は避けられそうになかった。
 名実ともに『最強の魔法師』となった達也と、人外と亡霊の力を宿した『最強の敵』となった光宜。
 二人は、決戦の地、東富士演習場で激突する!
 魔法科高校入学から三年。達也と深雪が過ごした波乱の高校生活に、ついに幕が下りる。
 そして、二人の恋の行方は――。

「魔法科高校の劣等生(32) サクリファイス編/卒業編」 佐島 勤[電撃文庫] – KADOKAWA

受賞歴

このライトノベルがすごい! 2020 2010年代総合ランキング 第8位

書評

シリーズ累計発行部数は2200万部突破の大人気シリーズ第32巻。
遂に完結です。

リーナが達也にレンタルされ、巳焼島で最後の戦いが勃発した31巻。
32巻はその巳焼島事変の後処理、そして光宣と水波の物語の結末を描くサクリファイス編。
そして、達也と深雪の今後を展望する、本当に最後の物語となる卒業編。
加えて後日談としての[エピローグ/プロローグ]の三本立てとなっています。

サクリファイス編

メインは光宣と水波の今後。
光宣が水波の元を去った時、彼は本当に何もしなかったのか?

パラサイトは排除されなければならない。
パラサイトである光宣に安住の地はない。

長々と続いてきた光宣と水波の物語がやっと終わりを迎えます。
途中、中だるみ感が半端じゃなかったですが、相応の結末を迎えたと思います。
というか綺麗な終わり方だなと。

端的に言えばあれです。
終わり良ければすべて良しです。

卒業編

転じてこちらは達也と深雪の物語の完結。
魔法科高校を卒業する日がやってきました。

20巻以降。
というか16巻、四葉継承編で達也と深雪の関係性が決定的に変化してからというもの、
二人の描写はなんの伏線もない突然の描写。
メインストーリーと直結しない、脈絡もなく始まるキャラ読みシーンみたいな描かれ方をすることが多かったですが、結局それは最後まで変わらないようです。

まあ、これはこれでいいんでしょうかね?
令和になってから出た本なのに、昭和感がすごいです。

別に不満があるわけじゃないんです。
これはこれで良い終わり方であると思うんです。
でも、これなら、四葉継承編の方がよほど二人の関係性を上手く描写できていたなっていう。

最終巻は既刊を超える作品でなければならないという決まりはないですが、
なんというか、終わったなーって感じです。

[エピローグ/プロローグ]

物語が終わりを迎え、そしてまた新たな物語が始まる。
諸行無常です。

総評

8巻、追憶編までは完全にストーリー重視の作品だと思っていました。
しかし、パラサイトが出てきたあたりから、うーん。。。

四葉継承編という至高の巻もありましたが、途中からキャラ読み重視に変わっていった作品だったと思います。
そしてそれは最後まで変わりませんでした。
そんな最終巻です。

魔法科高校の劣等生、最終巻。
是非お読みください。

文庫本

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。