【書評・紹介】『僕と君の365日』 優衣羽
「無彩病」それは視覚から徐々に色が失われやがて死に至る病
「あなたが死ぬまで彼女になってあげる」
僕と君の365日間の恋が始まった
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
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| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
あらすじ
(P[ゆ]1−1)僕と君の365日|ポプラ文庫ピュアフル|本を探す|ポプラ社 (poplar.co.jp)
――僕らの恋愛にはタイムリミットがある。
毎日を無難に過ごしていた僕、新藤蒼也は、進学クラスから自ら希望して落ちてきた美少女・立波緋奈と隣の席になる。
だが、その矢先「無彩病」――色彩が失われ、やがて死に至る病気になったことを知り、僕は自暴自棄になってしまう。
そんなとき緋奈は「あなたが死ぬまで彼女になってあげる」と約束してきて……。僕と君の契約のような365日間の恋が始まった。
書評
まず、設定が素晴らしいです。
「無彩病」、それは色彩が失われ、やがて死に至る病。具体的には錐体細胞が徐々に死滅し、最終的に世界は灰色になりやがて謎の死を迎える。色は最初に見えなくなった色の系統、それも濃い色からゆっくりと失われていき、最後には最初に見えた色の反対色の一番薄い色が見えなくなる。漠然とした余命宣告ではなく、色彩が失われていくという設定を付けることで、より具体的に残された時間がどれほどのものなのか視覚がタイマーのようなものとなってよりわかりやすくなる。
現にこの作品では、随所でその主人公が目にするものの色彩が強調されています。そして○○が見えなくなったと主人公が語ることで読者はその事実を改めて実感します。
そんな不治の病であることを宣告された主人公の前に一人の少女が現れます。そして主人公はその少女に無彩病であることを知られてしまい、そんな中少女は「あなたが死ぬまで彼女になってあげる」と言い、こうして365日だけの二人の恋は始まります。
最初は契約のように始まった交際も、時間が経ち様々な出来事を重ねるうちにより深い愛情へと変わっていきます。しかし、二人に残された時間は決まっているわけです。同じ季節を二人で過ごすことはもう二度とできないのです。
残された時間を二人はどのように過ごすのか。最期のひと時に二人は何を思うのか。無彩病患者は最期の瞬間何を見るのか。
358/365日、365/365日、そしてエピローグ。これらはもう涙なしには読めません。
『僕と君の365日』
二人が共に生きた365日を是非お読みください。
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