【書評・紹介】『ぼくの嘘』 藤野恵美
『わたしの恋人』で描かれなかったもう一つの物語
「恋愛において大事なのは、タイミングだ」
同じ世界観で描かれた前作とも呼べる作品『わたしの恋人』はこちらから
| ストーリー | |
| 描写 | |
| キャラクター | |
| 幸福度 | |
| 独自性 | |
| 電子書籍 | 有り |
| 他のメディア展開 | 単行本、文庫本 |
あらすじ
人を好きにならずにすむ方法があるなら教えてほしい。なぜなら彼女は、親友の恋人だから。笹川勇太は恋する相手をめぐって、学内一の美少女・あおいに弱みを握られてしまった。そんな彼女も、恋となると思うようにはいかない。好きな人と会うため、勇太に恋人のふりをしデートしてほしいと頼んできた。振りまわされながらも、次第にあおいに心惹かれてゆく勇太。そして複雑な関係の二人に事件が。恋と友情を描く青春小説!
ぼくの嘘 藤野恵美 角川文庫
書評
前作『わたしの恋人』と同じ世界観で描かれた本作なのですが、前作とは内容が打って変わって甘酸っぱい青春とは一体・・・、な内容となっております。
わたしの恋人が王道な恋愛を描いたのだとすれば、この作品は邪道な恋愛を描いたと言ってもいいでしょう。一応「青春」カテゴリに入れてはいるのですが、これを青春と読んでいいのかは最後まで悩みました。
内容としてはあらすじに書かれているように、とある事件が起きます。この事件によって二人は親しくなっていくのですが、と同時に恋愛的な意味では遠ざかっていくと言ってもいいかもしれません。しかし、冒頭にも書いたように「恋愛において大事なのは、タイミング」。これはあおいの言葉でもあり、勇太の言葉でもあります。
このタイミングがいつ訪れるのか、それとも一生訪れないのか。これが本作の大きな軸の一つです。
はっきり申し上げて中々書評を書くのが難しい作品です。
それは最後の数ページ、最後の場面を読むためにこの作品のストーリーは存在すると言っても過言ではないように私には感じられたからです。しかし、それを書くということはかなりのネタバレをする必要があり・・・。
もうとくかく言えることは一つです。読んでください。最後まで読んでください。
最後まで読めばタイトルの意味も何もかも全てわかります。
読んでください。
文庫本
単行本
電子書籍
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dorasyo329
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