【書評・紹介】『無人島漂着100日日記』 gozz

2022年8月19日解釈のしがいがある物語,絵本,画集

無人島からの脱出を描いたファンタジーイラスト集!

著者:gozz

ストーリー
イラスト
キャラクター
独自性
電子書籍 有り
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あらすじ

突然の無人島漂着。迫りくる謎の生物。100日間のサバイバル脱出劇!!
何も持たず、記憶も失った。
気がつけば、そこは不思議な無人島。
見たこともない生物。謎の文明の跡。
ある日記に残された不思議な100日間。

「無人島漂着100日日記」 gozz[画集・ファンブック] – KADOKAWA

書評

果たしてこの本は絵本なのか画集なのか。

主人公は、乗っていた船が難破し1人無人島に漂着してしまいます。
しかし、その無人島はどこかおかしい。

見たことのない不思議な生き物。
旧文明の痕跡。
果たしてこの島から脱出できるのか。

主人公が無人島で暮らした100日間を日記形式で描いた画集(絵本)です。

本書の特徴は何と言ってもその描き方。
帯には「箱庭イラスト」と書かれていますが、まさにその通り。
直方体の立体的な枠の中で描かれています。

gozz先生の本作とはまた違うイラストですがこんな感じ。
「箱庭ヴィネット」という表現法らしいです。

そして一番の魅力は描き込みの多さです。
ファンタジーならではの摩訶不思議な生き物たちなど、
読み返す度に新たな発見があると言っても過言ではないくらい小ネタというかが随所に描かれています。

無人島漂着100日日記

本書のタイトルにもなっているメインの部分。
Twitterで掲載されている作品。
『100日後に死ぬワニ』から広まった「100日後に〇〇する作品群」の一作とも言えるかもしれません。

目的は明確。無人島からの脱出。
食料の確保から、拠点の製作、無人島の探索、そして動物たちとの出会い。

1日を1枚のイラストと数行のストーリーで描き、読み進めるうちにこの作品の虜になっていること間違いなし。

失われた日記

こちらはTwitter未掲載。
無人島漂着100日日記を補完する物語。

アナザー日記

こちらもTwitter未掲載の描き下ろし。

『無人島100日日記』で描かれた無人島の謎の答え合わせをする作品。
これを読む前と読んだ後で物語の印象がガラッと変わります。
ストーリー性満点な作品です。

作品設定集

その名の通り設定集。
日記に登場したキャラクターや場所の解説をしてくれています。
これを読んで初めて気づくこともたくさん。

総評

可愛らしくもあり、恐ろしくもある独特なイラスト。
そのイラストによって紡がれている奥深い物語。

そしてファンタジーならではの、無人島独自の生態系や過去の文明。

更には、弱肉強食な自然の摂理。

硬軟織り交ぜたというか、可愛らしく楽しい物語でもあり、残酷でおどろおどろしいでもあり。
そのバランスが絶妙です。

ストーリーもイラストも最高評価。
何回読み返しても面白い作品です。
是非お読みください!

紙書籍

電子書籍

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自称システムエンジニアのくせに、農学系の地方国立大に通うおかしな生き物。 ひつぎ教育研究所社長。 好物は恋愛小説と生物学、哲学。BL以外はなんでも読む雑食。 一応、将棋のアマ三段。